少し角度を変えて「部下に育ててもらう」と考えてみたらどうでしょう。
部下とのコミュニケーションを通して自分の人間力をあげてもらう。
幅を広げてもらう。
部下の成長を考えると、自分の成長が止まってしまう。
そんなこともあるかも知れません。
「ほめる」と「叱る」どっちが大事か。よく言われる議論です。
ところがその両方よりも、もっと大切なことがあります。
それは、「誰が」言うかという問題。
あなたにほめられても嬉しくないです、と言われるのが一番辛いこと。
最後は人間力です。
今はもう19歳になる長女が、小学校3年生のときに、
夜の空を見て私にこう教えてくれました。
「パパ!上弦の月や!」。私は娘にこう言いました。
「すごいな!そんな言葉知ってるんや!パパ尊敬するわ!
でもな、なっちゃん。なっちゃんが3歳のとき、
同じお月さんを見てこう言ったの覚えてる?」
「なに?」
「パパ!お月さんが空に食べられてる!」
「えー!そんな可愛いこと、なっちゃん言うたん!全然覚えてない!」
私たちは、知識と経験を得るかわりに、
本来持っていた素敵な感性をどこかに
忘れてきていることがあるのかも知れません。
子どもや若い人というのは、
私たちにそんな感性を思い出させてくれる
貴重な存在でもあるのです。
子どもや部下に対して、そんな尊敬を持って接してみませんか。