去年の暮れから万年筆を使うようになりました。これが良いんです。
手書きで書いていると、どんどん発想が湧いてくるのです。
文字が文字を連れてくるという感覚。
そして、文字の大きさが自然と大きくなったり、時には小さくなったりするのがまた面白い。
この原稿はパソコンで書いているので文字の大きさは一定です。
読むのには、良いのですが、何か物足りない気がしてきました。
これまでには感じなかった感覚です。
手書き、そして万年筆という味わいのある文房具のおかげで、
私の表現者としての感覚が少しだけ広がったような気がします。
パソコン・インターネット、そしてSNSの普及によって、
人々の表現の手法が簡素化し、発信の場は一気に広がりました。
誰もが簡単に情報発信できるようになった時代だからこそ、温故知新。
ふるきをたずねてみるのも良いものですね。
自分という中身は同じでも、表現のツールを変えることによって、
新しいコンテンツが生まれる事がある。貴重な発見でした。
自分の中に新しい蛇口が生まれました。
もともと一本も持っていなかった万年筆、今は三本持ち歩いています。
そのうちの一本には朱色のインクが入れてあるのですが、
この子がまた良い味を出してくれるのです。さらにメモが走ります。
また、書き味の良いメモパッドも常時携帯しています。
手紙セットもカバンに常備。今はオリジナルハガキも制作準備中です。
道具から入るというのが昔からの私の習性なのですが、
これもあながち間違っていないなと、自分で自分を褒めてあげたい気分です。
あなたも新しいツールを手に入れて、
新しい自分と出逢う体験してみませんか。