第106号 「古きツールで新しい自分と出会う」 -2017年01月23日配信-

去年の暮れから万年筆を使うようになりました。これが良いんです。

手書きで書いていると、どんどん発想が湧いてくるのです。

文字が文字を連れてくるという感覚。

 

そして、文字の大きさが自然と大きくなったり、時には小さくなったりするのがまた面白い。

この原稿はパソコンで書いているので文字の大きさは一定です。

読むのには、良いのですが、何か物足りない気がしてきました。

これまでには感じなかった感覚です。

 

手書き、そして万年筆という味わいのある文房具のおかげで、

私の表現者としての感覚が少しだけ広がったような気がします。

 

パソコン・インターネット、そしてSNSの普及によって、

人々の表現の手法が簡素化し、発信の場は一気に広がりました。

 

誰もが簡単に情報発信できるようになった時代だからこそ、温故知新。

ふるきをたずねてみるのも良いものですね。

 

自分という中身は同じでも、表現のツールを変えることによって、

新しいコンテンツが生まれる事がある。貴重な発見でした。

自分の中に新しい蛇口が生まれました。

 

もともと一本も持っていなかった万年筆、今は三本持ち歩いています。

そのうちの一本には朱色のインクが入れてあるのですが、

この子がまた良い味を出してくれるのです。さらにメモが走ります。

 

また、書き味の良いメモパッドも常時携帯しています。

手紙セットもカバンに常備。今はオリジナルハガキも制作準備中です。

 

道具から入るというのが昔からの私の習性なのですが、

これもあながち間違っていないなと、自分で自分を褒めてあげたい気分です。

 

あなたも新しいツールを手に入れて、

新しい自分と出逢う体験してみませんか。