メルマガ一覧

おひとり様

  • 2021/07/12
  • Dr.ウエノの保険コラム

コロナ禍で大勢での会食ができない状況下、「たまには外食したい!」というニーズは高まっています。そんな時利用したいのは「気を遣わずに、おひとり様でも思う存分」美味しいものを堪能できる飲食店。焼肉店などでも1人客専用のコーナーを設けるお店などが人気ですが、昨今のソロ活ブームをうけて、その流れはあらゆるジャンルの飲食店に広がっています。

例えば、以下のような商品・サービスがあります。
●「おひとり様専用ピザセット」(ピザハット)
ピザを食べたいけれど一人では1枚食べきれない...、そんなニーズに応えてピザハットよりおひとり様専用ピザセット「マイボックス」が登場。食べきりサイズのSサイズのピザとポテト、ナゲットが入り、1人でもいろいろ食べたいという人にぴったりのセットです。
●「完全非接触ハンバーガー」(BLUE STAR BURGER)
完全キャッシュレスで注文から受け取りまで完全非接触のテイクアウト専門ハンバーガー店。新鮮でおいしいグルメバーガーが1個170円というお手頃さも魅力。無駄な在庫や廃棄を省き、常に新鮮な食材が利用できるリミテッドサプライスタイル(メニューを絞り、売り切れ次第販売終了)という今どきフードロス削減を意識した形態も話題です。
●「ひとりしゃぶしゃぶ」(ひとりしゃぶしゃぶいち)
おひとり様向けの焼き肉やしゃぶしゃぶ店は増えてはいるけれど、やっぱり1人では気が引ける...。そんな心配をすることもなく1人で堂々と入れるのが「ひとりしゃぶしゃぶいち」。店名通りひとりでしゃぶしゃぶを存分に楽しめるアイデアが充実。しゃぶしゃぶの具材は回転レーンから取る、回転寿司のスタイル。1人でも気兼ねなく、好きな具材を好きなだけ食べられます。注文も席のタブレットからできるので、食事中も1人時間を堪能できます。

飲食店以外でも「おひとり様」が改題しています。その一つがスポーツ施設。今まで相手がいないとできないと思っていた卓球やテニスなど球技でも1人でできる施設が登場しています。
●「個ジム」(東急スポーツオアシス)
東急スポーツオアシスでは人目を気にせず、1人の個室でトレーニングができる「個ジム」を完備。プロジェクター3面への投影により、臨場感のあるトレーニングが受けられるので、1人でも飽きずにトレーニングに集中できます。
●ひとり卓球(PING PONG PARK)
卓球場のPING PONG PARKではひとりでも卓球を楽しめるよう、卓球マシンや卓球練習用のボールの貸し出しも行っています。ラケットやシューズの貸し出しもあるので、思い立った時に手ぶらで行ける気軽さもうれしい。
●ひとりテニス(ワセダオートテニス)
コートの手配や相手との都合を合わせたりするのが面倒、そんな人には1人で気軽にすぐできるオートテニスがおすすめです。ワセダオートテニスではボールのスピードや球種などが選べる自動球出し機械をつかって、実践に近い形で練習することができます。

如何ですか。最後にソロ活に慣れてきたらさらにひとりの時間をいろいろなシーンで楽しんでみるのもおすすめです。
●ソロキャンプ(北軽井沢スイートグラス)
初心者にもおすすめの施設や整備が充実した人気のキャンプ場。1人専用のテントが用意されており、BBQや焚火の道具など必要なグッズはほとんどレンタルができるので、手ぶらでキャンプが楽しめます。ちょっとだけ非日常を味わいたい、ソロキャンプを体験してみたいという人にもぴったりです。
●ソロサウナ(tune)
完全個室のフィンランド式サウナ。着替え、サウナ浴、冷水浴、休憩がひとつの個室で完結できます。不特定多数の人と密になる心配もなく、順番待ちをする煩わしさもなし。1人でじっくり「ととのう」プロセスに集中できます。
●プラネタリウム(コニカミノルタプラネタリウム)
隣の人を気にせずゆっくりプラネタリウムを楽しみたい、そんな時にぴったりなのはコニカミノルタプラネタリウムの三日月シート。前方に設置されているので誰にも視界を邪魔されることなく、寝転んで星空を楽しむことができます。

「ぼっち」「おひとりさま」「ソロ活」など、1人での行動を表す言葉はいろいろですが、以前は「孤独」と同義語で否定的に使われることが多かったようです。最近はコロナの影響もあり、一人を積極的に楽しもうという前向きに捉える風潮に代わってきています。自分のペースや考えで自由に行動できるソロ活、今後ますますあらゆる分野で広がっていきそうです。

「無人」で保険やお金周りの勉強だけができるスペースを銀行ATM跡地に作ったりしたら面白いと思いませんか。

生命保険各社が地方銀行株を売却

  • 2021/07/05
  • ネクタイ派手夫の保険流通革命メルマガ

明治安田生命保険の社長に就任された永島英器氏の取材記事が産経新聞に掲載されていました。その中で「保有する地方銀行株も含めた国内株式を、令和5年度までに簿価ベースで1500億円程度売却する方針を明らかにされた」とありました。

令和7年には保険会社に対し新しい資本規制が導入され、ソルベンシーマージン比率(不測のリスクに備えた支払い余力)の基準が見直されることになります。こうした中で、永島氏は「現在、長期的投資に偏っていたポートフォリオを見直す」とされ、価格変動リスクの高い株式を削減した上で、「短期的投資や中期的投資も行い、資産を売却することで得られるキャピタルゲインも含めた総合収益の獲得を目指す」と述べられています。さらに「健康増進と地域貢献に取り組んでいく中で、地銀の存在は大切」としながらも、今後の資産運用については「中長期的な企業価値を重視することは間違いない」と説明、その上で、「地銀株売却については地方創生や地域のインフラといった機能がある点を含め考える」と述べられています。

また、脱炭素社会への転換が国際的な潮流となる中、自社と投資先が排出する二酸化炭素を2050年度に実質ゼロにする目標を設定。環境などを重視するESG(環境、社会、企業統治)投融資額について、現在の約1500億円から5年度までに5000億円を目指すと述べられてます。7月には「サスティナビリティ経営推進担当部」を立ち上げ、「今後、脱炭素への取り組みを加速させる」とのことです。

「生命保険大手が保有する地方銀行株の削減」については各保険会社が表明しています。

日本生命保険は、国内株式の簿価5兆円のうち2%(約1000億円)を2021年度からの3年で売却する計画で、このうち約2割を地銀株が占めています。第一生命保険は売却対象の地銀に対して今後通知するとしていて、大手各社の2021年度の売却額は合計で数百億円規模になる見通しです。

地銀株の多くは長らく株価が低迷しており、生保の資産運用成績を下押しする面がありましたが、地銀株を安定的に保有してきた大手生保による売却が進めば、地銀の再編につながる可能性があります。生保は地銀株を運用資産として保有しつつ、銀行窓口販売用の保険商品を地銀に提供して営業上も近しい関係にありましたが、金利低下を受けた外貨建て商品の販売減速や新型コロナウイルス禍による来店客の減少で、地銀窓口での保険商品の販売は伸び悩んでおり、2025年をメドに導入が予定される新資本規制の影響を鑑みた上での今回の発表となっています。
保険代理店を軸に展開している地方創生には地域金融は欠かせないと考えていますので、地域金融と地元保険代理店の提携を進めていかないといけないですね。

その切口の一つが「ローカルSDGsサポーター倶楽部」かと考えています。
この勉強会の第一回目が7月27日午後から開催されます。オンラインでも参加できますので、是非ご参加下さい。宜しくお願い申し上げます。

情報銀行になる

  • 2021/07/05
  • Dr.ウエノの保険コラム

三菱UFJ信託銀行は、利用者の同意を得て個人データを預かり企業に提供する「情報銀行」サービスを始めたことが報じられました。

三菱UFJ信託が始める情報銀行サービス「Dprime」は『スマホアプリ』で、利用者は自分の個人データを企業ごとに提供するかどうか選べ、提供するのは位置情報や資産情報などの個人情報になります。名前や住所といった個人を特定できる情報は隠したまま利用できるのも特徴で、データを提供する対価として企業の新サービスや割引券などを受け取れます。三菱UFJ信託は信託銀行として顧客の財産や株主名簿を管理する事業を手掛けており、「金融機関のアドバンテージを生かして利用者に信頼していただける」と本事業への期待を込めているそうです。情報銀行サービスでは個人データを利用したい企業から利用料を得ることとなり、長引く低金利環境で金融ビジネスの収益がしぼむなか、事業を多角化することが出来ます。

情報銀行サービスを始める背景には、個人情報の企業利用に対する批判が高まっていることがあります。
海外では米IT大手「GAFA」が膨大な個人データを集めて事業に生かす一方で、利用者が想定しない分野にも使われるケースが生じたり、国内でも就職情報サイト「リクナビ」を運営するリクルートキャリアが内定辞退の予測率を企業に販売して問題となりました。

ここに「情報銀行サービス」が普及すれば、『個人はあらかじめどんな情報を何に使われるのかを事前に把握した上で利用の可否を判断できる』ようになる訳です。企業も社会的な批判リスクを避けてデータを活用した事業を進めやすくなるので、三菱UFJ信託は2年後にも100万人の利用を目指すとしています。

こうした「個人情報」、保険代理店にもありますよね。

自動車保険、火災保険の契約内容や生命保険成約に至るまでに入手した個人情報は保険代理店が入手できる貴重な情報です。保険にのみ活かすのではなく、この情報を活用して、お客様に刺さる「モノ」や「サービス」等々をご案内できれば、保険外収益を大きく拡大することが出来ますよね。損害保険代理店で収保1億円あれば1000名程度の個人情報を有していると思います。最近、整備工場代理店さんに生命保険を販売できるようにするという企画を展開していますが、整備工場さんが有する顧客情報は1店で10万人というところも少なくありません。仮に10万人の顧客情報を有する整備工場が100社集まれば実に1000万人の顧客情報が集まることになります。この情報量を活かして整備工場が横連携して自用法銀行を展開すれば一体どんな化学反応があるか想像できますよね。そのために横連携、ネットワーク化が今求められています。

業態を変えたいという全国の整備工場代理店の皆様、結心会を軸に横連携、ネットワークを構築しますので、ご参画下さい。まずは生命保険の募集に着手して個人情報の「質」と「量」を高めたいと思います。