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オンライン保険相談1ヶ月で分かったこと

  • 2020/05/25
  • ネクタイ派手夫の保険流通革命メルマガ
東証一部上場の保険代理店、アドバンスクリエイト社がオンライン保険相談をスタートさせて1ヶ月強が過ぎましたが、アッという間に多くの保険代理店もスタートさせました。

スタートさせるに当たっては、オンライン保険相談に耐えうる高いセキュリティを持った通信環境を持っていないと始まりませんよね。オンライン保険相談をやりたいところは、まずはお金をかけてオンライン会議システムの導入をしましょう。結心会でもご紹介している業者がありますので、お気軽に相談下さい。

オンライン保険相談を自社でスタートさせたいくつかの保険代理店に現状を聴いたところ、大変興味深いことが分かりました。

その一つは、オンライン保険相談に来るお客様の層。
何となく、ステイホームで時間のある若者が来るかと思っていましたら、傾向の一つに「高学歴者」が多いということでした。医者とかも多いようで、医者故にこんな時に人には会いたくない、ただ医療関係者として新型コロナ陽性患者と会う可能性もあり、保険相談してみたかったという理由でオンライン保険相談に来るそうです。

二つ目は、オンライン保険相談で保険成約に至ることができるのは、通常営業では成績の悪い募集人が圧倒的に取れるということです。
訪問販売で、マーケットを開拓できない、アプローチもダメ、プレゼンもクロージングもダメでという募集人がオンライン保険相談では契約が取れるのだそうです。想像もしなかった特徴だと思います。昔、訪問販売で契約が取れない募集人を保険ショップで雇用して「マニュアル通りにやらせることで保険が取れました」が、今はオンライン保険相談という流れでしょか。確かにオンライン保険相談に来る人は「人と会いたくない」方が多いので、プッシュ型の募集人よりは控えめなプル型の方が好まれるのでしょうね。前述の医者も、保険募集人から保険のウンチクなど聞きたくなくて自分がリードして聞きたいことだけを教えてくれれば良いという方が多いそうで、好まれているそうです。自分がリードしながら聞きたいことだけを教えてもらえば良いというラインで高学歴者の方に受けているのだと思います。「押し付けてこない」、「うまく喋れない」、「でも聞いたことは答えられる」がウケているのだと思います。逆に訪問販売でガンガン契約取れていた人では全く取れないとのことです。なるほどという感じです。オンライン保険相談を導入して取れない募集人を安く雇用して対応させれば、低コストで高い収益を上げることができると思います。

プッシュ型のスキルが必要ないものとしては「損保」もあります。損保は満期があり、保険証券があれば「相見積もり」を作ることができます。そして、安い保険料が出せれば基本勝てます。その意味でオンライン保険相談向きだと思います。
「法人損保相談市場」という損保誘客サイトを誰か作ってくれませんかね。

三つ目は、契約単価は低いということです。
オンライン保険相談で押し付けられなくて自分がリードしながら入りたい保険だけに入るという方が多いので契約単価は下がって当たり前ですね。

オンライン保険相談は今後、保険代理店業界を大きく変えると思います。
まずはスタートさせることが寛容ですよ。