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損害保険代理店実在数172,191店に

  • 2020/09/14
  • Dr.ウエノの保険コラム
損害保険協会から2019年度末における損害保険代理店実在数の発表がありました。

それによると、2019年度末における代理店実在数は、172,191店で、前年度末に比べ、8,128店減少、率にして4.5%減となりました。
ついに17万店台になりましたね。2001年には342,191店ありましたので、ちょうど半分になったことになります。

代理店の形態別構成比は、専業が18.4%に対し、副業(兼業でなく副業という言葉が使われています)が81.6%と相変わらず圧倒的で、また法人・個人でいえば法人代理店が57.4%、専属・乗合で言えば乗合代理店が23.4%となり、それぞれ前年比から0.6ポイント上昇しています。

代理店の構成比は、自動車関連業が実に91,807店と全体の53.3%を占めています。保険専業代理店が32,366店で18.8%と続きます。それにしても専業代理店の数も減って来ましたね。保険会社主導による統廃合が進んでいるためですが減少の一途をたどっています。

都道府県別でみると、東京が対前年比で834店減、大阪812店減、福岡770店減、愛知476店減と都市部で大きく減少しています。ちなみに47都道府県すべてで減少しています。
東京海上社は1県1代理店構想を推し進め、損保ジャパン社は1代理店収保10億円以下は不要としていますので、今年は益々統廃合が進み、2020年度末には15万店台に突入しそうな感じですね。

更にカーシェアリング、自動運転が普及すれば自動車保険の6割はなくなると言われていますので、いったい10年後にはどのくらいの損保代理店があるのでしょうか。
こうした展開に対して異論を言われる方はないと思います。

先細りする中、保険会社指導の下知らない代理店と統廃合されたり、保険会社の完全子会社保険代理店の1募集人として生きていくという選択肢をされる方が多いですが、それで大切なお客様を守っていくことになりますか。
守っていく方法の一つが「契約を売る」ことかと考えています。当然、買う代理店を十分に品定めしてお客様を任せて安心な代理店であるかを見極める必要があります。
いきなり、買われても問題がありますので、将来は一緒にやりたいという代理店を探して、まずは「ゆったりとしてネットワーク提携」からスタートされることをお勧めします。ここで、もう一度、保険募集の全ての工程を見直し、態勢を作りだすことからスタートしましょう。ネットワークを創れば、自然とマーケットはやってきます。やってきたマーケットを確実に取り組むことで次から次へとマーケットは到来して来ます。

遠くない未来を見据えて、代理店同士のネットワークの構築をしていきませんか。