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「どの店も同じ」は今や弱み

  • 2020/09/28
  • ネクタイ派手夫の保険流通革命メルマガ
コンビニ大手のローソンは今年6月、「良品計画」と提携し、一部店舗で「無印の商品の取り扱い」を始めたことが報じられました。プライベートブランド(PB)の共同開発に向け売れ筋を探るためで、「ローソンに行かないと買えない商品がないと生き残れない」という背景からスタートしたものになります。

「セブン―イレブン・ジャパンのいれたてコーヒー、ローソンのバスク風チーズケーキ等々とヒット商品やサービスが生まれると他社はすぐに追随する」という『画一的な店舗作り』はこれまでコンビニの強みとされてきましたが、消費者の好みや要望は多様化し、更には24時間営業するドラッグストアやスーパーなどライバルも増加したため、「コンビニ各社はどの店に行っても同じ」という同質性の脱却を迫られています。

伊藤忠商事の完全子会社になる予定のファミリーマートは、新型コロナウイルスの影響で7月の既存店売上高は前年同月比で10.8%減と3社で最も下がりましたが、その要因としてコンビニの売上高の6割を占めるとされる食品の商品力の低さが指摘されています。そこで、ファミマは大阪府内の一部店舗で「コンビニエンスウェア」と名付けたTシャツとハンカチ、靴下を発売しました。
セブンも店舗作りを見直していて、本部主導の画一的な店作りから、地域の実情に合わせて品ぞろえを変えやすくするなど、新たなコンビニ像の模索が始まっています。

保険ショップも新型コロナ禍の中、出店している商業施設自体が休業となることで保険ショップも閉店という予想もしなかった事態に直面し、「路面店」が見直されたと思います。しかし、「路面店の保険ショップ」は、看板は掲げているものの保険代理店の事務所をショップにした体のものが主体で、どれもパッとしない造りで、しかもアフラックショップのような乗合代理店でないショップも多いと思います。これでは「消費者の要望の多様化」に対応できませんよね。保険ショップも「あの店舗に行きたい」と思っていただける差別化が必要かと考えています。それが何なのかを知りたい方は一般社団法人保険健全化推進機構結心会までご一報下さいね。

因みに、セブンは今年からがん保険の販売を始めましたが、これもお客様の多様なニーズに対応し差別化を図る意図もあるのだと思います。他業種・他業態にとっては「保険」を取り扱うことで違いを示すことができるかと思います。結心会ではモーター部会を作って全国の自動車関連業の皆様との提携を進めています。こうした自動車関連業の皆様のショールーム等にスペースを作り、同じ保険ショップの屋号を展開すると新しいサービスにつながるとも考えています。自動車関連業を対象とした保険ショップのボランタリーチェーンという感じでしょうかね。

「どこの店に行っても同じ」から脱却したい自動車関連業の皆様、是非、ご参加下さい。