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新型コロナが保険代理店のM&Aを後押し

  • 2020/10/12
  • ネクタイ派手夫の保険流通革命メルマガ
最近、保険代理店のM&Aを良く耳にするようになりました。
しかも、地方の代理店が多いです。その理由は「新型コロナ」です。新型コロナ下の中、何と「募集人がお客様に会いたくないとして辞める人が続出」していると聞いています。生保の訪問販売の新規契約だけでなく、損保の更改契約ですら行きたくないという募集人がいて、このままでは営業は続けられないとして「売ってしまおう」という形になっているのです。かつてないことだと思います。

東京にいると新型コロナの感覚が鈍いですが、地方に行けば「万が一新型コロナに感染すると街にいられない」という恐怖感が根強く、地元で生活し続けるのであれば、人と接しなければならない保険業界から去るという選択をされているのです。この状況下で新たに人を採用することもできず、人がいなくなるのであれば、経営が回らないので、今のうちに売却してしまおうと、高齢の代理店主だけでなく40代の若手代理店主までもが売却を検討されています。

また、こうした代理店を買いたいという代理店もいて、不思議と需要と供給のバランスが整っているようです。

新型コロナ下で、お客様も人と会いたくないということでオンライン保険相談に流れ、地方の代理店さんのマーケットを侵食していますが、保険募集人自身も人と会いたくないということで辞めたいということが地方で現実に起こっているのです。
「新型コロナなんか大したことではないという概念は地方では通じない」、これが地方の実態なのです。

客も流れ、募集人もいなくなる中、代理店としての運営は無理ですよね。こんな事態が発生するとは全くの想定外だと思います。このタイミングでの代理店の売却の経営判断は正しいとしか言いようがありません。

長年勤めてくれた募集人がいなくなれば益々お客様は地元の保険代理店から離れていきますよね。ここに、改正保険業法で求められる態勢整備が代理店の負担になり、続けたいと思っても生き残れない要因が積み重なっているという現状となっています。

特に損保業界では自動運転が普及すれば自動車保険の6割はなくなると言われています。こうした背景もあり、地方の損保代理店M&Aが一気に加速しているようにも思われます。
とは言え、生き残る方法はあるはずです。
新型コロナの中、これが正解というものは見出せませんが、見出すためには「個」では生き残れないので、M&Aの前にまずは代理店同士でネットワークを構築されることをお勧めしています。皆で色々な手法をトライして正解を見つけるのです。

一般社団法人結心会上では、11月17日~18日の2日間、定例会を開催します。全国の保険代理店のネットワークの一つでもある結心会にヒントがあるかもしれません。
是非ご参加してみて下さい。詳細は「結心会」のポーページをご確認下さい。宜しくお願い申し上げます。