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アップデートできる保険とかあったら面白いのに

  • 2021/08/23
  • Dr.ウエノの保険コラム
スマートフォンやパソコンで、ソフトをバージョンアップする「アップデート」が行われるように、車でも買ったあとに、新たに開発された機能を追加したりするアップデートができるようになりつつあることが報じられていました。

アメリカの電気自動車メーカー、テスラが販売しているアップデートする車の車内には高性能のコンピュターが搭載され、バッテリーの持ち時間やカーナビの音声認識、空調まで、さまざまなシステムをコントロールしています。そのコンピューターのソフトウエアをインターネットを通じて更新することで、最新の機能が追加されます。

例えば、エアコンの設定温度などを音声で操作できる機能や、自動で車線を変更するといった運転支援の機能が後から追加され、ユーザーは車を買い替えなくても、最新の機能を使えるようになります。メーカーとしては追加する機能を一部有料にすることで、新たな収入源にしていこうというねらいもあります。

国内メーカーも「アップデートする車」の開発を進めています。
トヨタ自動車が目指しているのは、車を購入したあとに、一人一人の運転のクセに合わせて車を最適な状態に変えていくアップデートできる車になります。
個人の運転の特徴に車を合わせていくこのサービス。まずは、毎月一定額を払えばこのメーカーの新車を利用できるサービスで2022年以降、提供をスタートし、将来的には自社で販売する車でも導入を目指しています。
新車の定額利用サービスを提供する「KINTO」は「ステアリングの切り方、アクセルの踏み方、ブレーキの踏み方にしても、人それぞれクセがあって、得意不得意があるはずなので、そこをデータでしっかり把握・分析して一人一人に合ったセッティングにする」と話していました。    

面白いですよね。
このバージョンは保険にもあって良いと思います。
例えば、会社に勤めるようになって最初に生命保険に入ったら、その後、結婚や子どもの誕生といったライフプランが変わる度にアップデートができれば、常に保険の見直しができるので保険会社からすると解約されるリスクはもしかするとゼロになるかもしれませんよね。一生アップデートできれば、保険会社にとっては顧客の完全抱え込みができ、保険料の運用も確実にできますので、この利益分を顧客に還元できる色々なサービスを充実させることもできると思います。
この考え方はDr.ウエノが持っている中央大学経済学部のゼミ生から出てきた考え方で、来年から18歳が成人となりますので、18歳で大学に入学したら大学の生協でQRコードを使って、まずは「最初の生命保険」に加入し、サービスとして婚活は早いので「恋活」ができるようにしたら確実に加入するとの声から生まれたものです。

「アップデート」は自動車だけでなく保険や色々な分野で使われる日が近いと思いますね。