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4月は新入学で自転車通学する学生も増えますので、自転車保険の案内を

  • 2022/04/18
  • ネクタイ派手夫の保険流通革命メルマガ
自転車運転中の11歳のわが子が、歩道と車道の区別が無い道路で、60代の女性にぶつかり、意識不明にさせてしまった――。2013年7月4日、事故を起こした子の保護者への神戸地裁の賠償命令は、9,521万円。この事故をきっかけに兵庫県を最初として各地の自治体で「自転車保険の条例での義務化」が導入されました。

条例で義務化といえども、加入していないことに対する罰則はなく、義務化の目的は、事故に遭ってしまった「被害者の保護」と、事故を起こしてしまった「加害者の救済」となります。自動車では車検時に自賠責保険が強制加入で被害者保護をしていますが、自転車保険の場合、単に個人賠償責任保険と傷害保険の組み合わせ商品なので、当該商品を個別あるいは火災保険等の特約で加入されている方も多く、義務化するとダブルで保険加入して無駄な保険料を支払うことになるということで、義務化されていないのが実態です。

とは言え、自転車事故は多発しているので、2021年5月に政府で閣議決定された「第2次自転車活用推進計画」では、初めて自転車保険加入率の数値目標を設定し、同年3月時点で59.7%の加入実績を、2025年に75%(将来的には100%)まで引き上げることを目指しています。自転車保険加入状況については、au損害保険が2018年度から実態調査を毎年行い、公表していて、今年も1月25日~28日に、全国の自転車利用者の男女16,565人を対象に調査を行った結果、全国の自転車保険加入率が、初めて6割を超えたことが報じられていました。 au損保では、コロナ禍の2年間は特に、感染症拡大防止のために人同士の接触機会を減らすことが推奨される中で、日常の移動で自転車利用へのニーズや関心が高まったことも保険加入率の増加傾向に影響していると分析していました。  

因みに、自転車保険の加入率を、「義務化地域」と「義務化していない地域」に分けて見ると、義務化地域で66.5%、義務化していない地域では49.1%で、2018年に義務化した京都府が3年連続トップで77.9%だったそうです。京都は碁盤の目のように道路が走っていて昔から出会いがしらの交通事故も多い場所なので、高い加入率につながっているのだと思います。

皆さんはご自身がお住まいの地域で自転車保険が条例で義務化されているのかご存知ですか。知らない人も多いと思いますので、4月の新入学時に「自転車通学には自転車保険加入を」というチラシでも作って配布し、加入率アップに貢献されることをお勧めいたします。

更に「自分が対象となる保険などに加入しているかが分からない」という人も多いと思います。前述のように火災保険や傷害保険の特約、クレジットカードなどの付帯を確認し、「個人賠償責任保険」が付保されているか確認することが必要ですので、保険見直しをアピール下さい。

保険ショップではゴールデンウイーク中はイベント開催されると思います。
この時期は、『この自転車保険大丈夫ですか』と『新入社員の皆様、会社で生命保険加入するよう言われていませんか。提案された内容をチェックしてみませんか』の幟を立てると来店が確実にあります。特に、新入社員は研修を終えて実家に帰省している人が多いので、親と一緒に保険ショップに来られる方も多いです。

コロナ禍の中、2年間、ゴールデンウイーク中のイベント開催していないと思いますので、王道のキャッチフレーズを大きく掲示して来店誘導に取り組んでみて下さい。