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異業種に学ぶ

  • 2022/07/25
  • ネクタイ派手夫の保険流通革命メルマガ
東京・日野市にある小中向けの学習塾「個別指導 コノ塾 日野校」。創業から2年のベンチャー企業「コノセル」が運営しています。この教室長を務める方、実は…テーマパーク(東京ディズニーリゾート)で時間帯責任者として働いていたというニュースをテレビで観ました。

何と、オリエンタルランドはグループ会社を通してこれまで8社のベンチャー企業に出資してきていて、投資先に社員を出向させ、ベンチャー精神を学んでもらうことも目的のひとつにしているそうです。出向している社員は「ベンチャー企業だとどこにも正解がなくて、自分たちが正解だと思うものをいったんやってみる。デジタルとリアルを融合した事業をやっているのでオリエンタルランドの新規事業の創出に関わりたい。」とコメントしていました。

新規事業への投資を加速させるオリエンタルランドは、2026年度までに累計100億円を投じる計画だそうで、ベンチャー出向などで知見を獲得しながら人材面でも育てていきたいとしています。オリエンタルランドはキャストが命なので、こうした展開は少し驚きですね。

保険業界でも、三井住友海上社は、出向や社外での副業など「外部での経験」を社員が課長に昇進するための前提にすると発表しました。出向などで得た知見や人脈を社内で生かし、新たな事業の開発を促すとしています。製造業や保険でのつながりが深い自動車販売店、官公庁、ベンチャー企業などへの出向を想定しているそうで、2021年に解禁した副業も奨励していて、すでに休日や終業後に特許事務所や顧客対応関連の仕事に就く例が出ているそうです。三井住友海上の部課長は約3900人おり、中途採用者を含めて2割が外部経験を持っているものを、まず2025年度までに同比率を3割以上に高める方針だそうです。

何といっていも企業は人が命ですので、人材育成を異業種に出向させることで高めるというのは今後のトレンドになることは間違いないと思います。企業に変化が求められています。先般、クラウンの新車発表会で豊田章男社長は『ロングセラーが生き残るにはみずから変わるチャレンジをしないといけない。世界に誇る日本の技術と人財を結集した車でもう一度、世界に挑戦したい』と述べられました。企業を変化させるためには、人がまず変化しなければなりません。変化させるには人の力が不可欠ですので、他業態で学ぶということは大切かと思います。

保険ショップは、保険代理店業ではなく「小売店」であり「サービス業」です。昔、保険ショップを運営した際は、保険ショップのスタッフはすべて「保険無経験者」を採用していました。保険業界にいたことのない方を採用することで、新しい気づきがたくさん生まれ、保険ショップの運営マニュアルを作って来ました。変わったところでは、仏壇屋さんで長く働いてこられた方を採用しましたが、車並みに高価な仏壇を如何に販売しているかというやり方は大変参考になりました。

保険ショップは立地でなく人です。最近、保険ショップの売り上げが下がったということでコンサル依頼も多いですが、異業種に学ぶことを含め、改めて社員教育、社員の採用も考えてみては如何でしょうか。