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店舗の概念が変わる時を迎えています

  • 2022/09/12
  • ネクタイ派手夫の保険流通革命メルマガ
ウェンディーズ・ジャパン株式会社及びファーストキッチン株式会社(本社:東京都新宿区)は9月1日、神奈川県・平塚市に「ウェンディーズ・ファーストキッチン129平塚田村店」をオープンしたことが報じられました。

トレーラーの上にコンテナを載せた新たな出店スタイルの1号店で、コンテナ内にはキッチンや客席を備え、ドライブスルーにも対応するそうで、郊外型の出店を、今後こうした「撤退時に取り壊す必要がなくリユースが可能なこのスタイルでの店舗展開を進める予定」だそうです。しかも、出店コストは、最大で従来の3分の1程度まで抑えられる見通しだそうです。当該社の紫関社長はトレーラー型店舗の出店について「これまでにない独自の循環型のビジネスモデルとして全国展開したい」とコメントされていました。
 
この展開は面白いですね。昔昔、まぐろ市場(今もありますが)という店舗が出店ラッシュの際、極小スペースを活用し、ここにトレーナーの荷台にキッチンを備え付けたものをパコっとはめるといった方式で展開していて、わずか1日で店舗が作れるという荒業を使っていましたが、ウェンディーズのニュースを観て、思い出しました。

保険ショップも撤退時にはスケルトンにしないといけないので、大変なコストがかかってしまいます。そもそも退店なんて想定しなくて出店していますが、今出店する際には必要なアイデアかと思います。

何度も言っていますが、保険ショップの創生期に出店していた場所は上場会社の工場等がある場所に建つ商業施設で、且つ20年前で商業施設という「箱」として年間売上80億円以上のところにしか出店していません。上場会社はグループ会社で保険代理店があり、生保もグループ保険で取り込んでいましたが、構成員契約というハードルがあり、第一分野の募集はできませんでした。だったらこの層の第一分野を取る、しかも、上場会社の社員の方は当時「中間層」と呼ばれ、自ら生命保険も何に入るか自分で決めたいという方が多いと考え、厳選して出店していました。上場企業には転勤もあり、新入社員も入って来ますので、顧客に枯渇することはないと考え、事実、成功して来ました。しかし、20年前の客層は20年の時を経て年を取り、今や保険ショップ来店主体は50~70代になってしまいました。で、あるならば、高い家賃払って、年中無休のシフトのために多くのスタッフを採用している意味がありません。

ということで、保険ショップも「簡易版」が今後主体になると思います。商業施設での保険ショップのスタート時は認知もされていませんでしたので、商業施設3階のトイレ脇とかエレベーターの下の空間とかを使っていましたが、むしろこれで十分だと思います。
そういえば、某生命保険会社がキッチンカーのような形状で「移動保険相談カー」を作りましたが、あれはどうなったのでしょうか。今なら、移動保険相談カーはイケると思いますが、如何でしょうか。

アバターを使った保険相談という形式も出てきますが、保険は何といっても「人」なので、「人」の良さ・味を出すには「対面」以外ないと思います。「対面」できる場所を商業施設とか路面店とかといった古い概念で頭を固くすることなく、もっと柔らかくして考えて行ってはどうでしょうか。

「こんなところに保険ショップ!?」という場所を探してみませんか。
思い浮かばなかった方は一報下さい。実際に出店している場所をご覧に入れますので。