第283号 「心は高く、頭(カシラ)は低く」 -2024年 6月 10日配信

「心は高く、頭(カシラ)は低く」

今から25年ほど前、母方の祖父から教えてもらった言葉があります。
それが、
「心は高く、頭(カシラ)は低く」という言葉です。
志は高く、思いは高いところを目指しながら、
物腰は丁寧に、偉そうにせずに、
大願成就のため、心は高く、頭を下げて生きていけ。
そう教えてもらいました。
祖父が亡くなる数日前、病室で聞いた言葉です。

青春とは、心の若さのことである。
目指すものを失った時、人は老いる。
山の頂、目指す先をただただ見据えて、
そこに向かって進み続ける限り、人は老いない。

目指すものがある、
これだけで幸せなのですね。

目指すものがあれば、
上手くいっていないことがあっても、
それは、「どうすればいいのだろう」と考えるエネルギーとなる。

心を高く、志を立てる。
これが、いつまでも若々しくいられる秘訣のようです。

そして、ここからは私の個人的な考えなのですが、
心を高く、志をたてる、ポイントは、
我欲を大切に、小欲を育てることではないかと思います。

我欲、自分の欲、しかも、
人に話すのが恥ずかしいほどの小欲を大切にするということです。

私の我欲は、「人から良い人だと思われたい」という欲です。
「ほめられたい」という欲と言い換えても良いでしょう。
ちっちゃ!を思われるような欲ですが、私の中ではものすごく大きな欲、本音です。

この欲を大切にして、育てていく。
小欲を中欲に、中欲をさらに大欲に育てていくと、
やがて無欲にみえてくることもあるのです。
小さな欲を大切に。
動機は不純な方が、強くて長続きしますから。

あなたの小欲はどのようなものでしょうか?
我欲を天日干しにしてみると、
すなわち、自分の欲、求めているものを明らかにすると、
自分でも驚くほどの気づきと周りからの共感、応援が集まりますよ。

さあ、欲の棚卸しに取り掛かってみませんか。