「誰かのため」は自分に返ってくる
お客様とスタッフに全力で「感謝」を伝え続けている企業があります。
「ほめ達」の最初の事例、それも大成功事例になっていただいている会社「ダンク」さんです。
焼き鳥を中心とした店舗を現在は32店舗運営していますが、
この「ダンク」さんのスタッフ表彰式典がすごいのです。
半年に一回、ホテルの宴会場に全スタッフ約300名を集めて行われます。
5時間を超える式典の内容は、とにかく、他者への称賛、感謝、そしてリスペクトです。
この企業の素晴らしい合言葉はいくつもありますが、その中でも、
「感謝は感謝を呼ぶ」「感謝により感謝は生まれる」「感謝は連鎖し増える」、
これら一連の言葉たちは、ただ単に言葉だけでとどまらず、実践されます。
これは、手応えや実感として語られているものです。
「言葉だけでなく行動を」「行動がすべて」
この言葉も行動指針とされ企業文化の中にしっかりと根付いています。
先日、久しぶりに「ダンク」さんのスタッフ表彰の式典に参加させていただきました。
今年の「ダンク」さんのテーマは「誰かのため」だそうです。
「誰かのため」に、自分のことは後回しにして、感謝の種を蒔き続ける。
感謝の気持ちを伝え合い、それをさらに誰かのために広げていく。
表彰状には感謝の言葉が溢れていました。
ちなみに、おそらく20枚以上は登場した表彰状の表彰文は、
平均で2000字(原稿用紙5枚分)はあったと思います。
皆さん、読み上げるのに7分はかかっていましたから。
私は、オープニングの映像から最後まで、5時間を過ごしました。
ずっと目がうるうるして、涙もぽろぽろと流れ、
心がデトックスされ、浄化された気分でした。
この感謝と利他の精神が溢れる空間の影響をしっかりと受けたのでしょう。
会場を出る頃には、誰かに感謝されるようなことをしたくて、したくて、
仕方がない気持ちになっている自分がいました。
出張先へのお土産を多めに買ったり、
移動中の飛行機で、お子様連れのご家族に窓側の席をゆずったり、
手荷物受け取りの場所で、気付かぬうちに髪の毛をまとめるゴムを
落とされた方に声をかけたり、短時間の間に、自分でもびっくりするほど
小さな「いいこと」をしていました。
それらの行動は、私が想定していた以上の
「感謝」のリアクションをいただきました。
「誰かのため」は見事に、自分に返ってくるのですね。
あなたも「誰かのため」に行動することを意識してみませんか。
どんな感謝の種を蒔きますか。
その種はどのように育つのでしょうか。
楽しみながら、蒔き続けていきましょう。
そして、芽吹きの発見や花が咲いた事例ができれば、ぜひ教えてくださいね。