「できたことに“意識”を向ける習慣」
向上心がある、成長意欲を持っている、って素晴らしいことですよね。
自分自身のさらなる成長のために、できないことやできていないことに
意識を向けて改善していく。
足りないところを足していく感覚も大切だと思います。
その一方で、今自分ができていること、あるいはできたことに意識を向けていくことも、
重要なことなのです。
「学習性無能感」をご存知でしょうか?
アメリカの心理学者マーティン・セリグマンが提唱した理論です。
小さな失敗や小さな「できない」という体験を繰り返すと、無力感に包まれてしまいます。
自分は何をしてもできない人間だと思い込んでしまい、
「無力感」を身につけてしまうことです。
とっても恐ろしいことですが、実際によく見られることです。
この学習性無力感の恐ろしいところは、「無自覚」のうちに、
この効果が進んでしまうところにあります。
では、この恐ろしい「学習性無力感」から抜け出す方法は、というと、
それは、有力感(自分には能力があるという実感)を学習していくことです。
すなわち、小さな「できた」の体験に意識を向けていくことなのです。
無力感も有力感も、学習(身につけていく)のポイントは、
「小さな」体験を重ねるということです。
大成功や大失敗による影響よりも、
時間をかけた「小さな」体験を繰り返すことの影響が大きいのです。
ですから、小さくてもいいので「できた」ことに意識を向けていく習慣を持つこと、
これが人生を豊かにしてくれるポイントなのです。
さっそく、自分の「できた」体験を探してみませんか。
どんな小さなことでもOKです。
自分の頭の中を「できたこと」の記憶でいっぱいにしていきましょう。
すると、未来に対しても「できるイメージ」が湧いてきます。
あなたの最近の「できたこと」はどのようなことですか?