「自分をつくる」
かつて、「自分探しの旅に出る」という言葉がよく聞かれました。
確かに、なんとも言えない魅力を感じる言葉ですね。
ただ、私はこう思います。
「自分探し」よりも「自分づくり」ではないかと。
そして、「生きる」ということは、生涯をかけて
自分という作品づくりをしていくことではないでしょうか。
どう生きたいかを考えることは、自分がどう在りたいかを考えること。
自分の人としての在り方が、自分の人生を決めていくのです。
在りたい自分に向けて、一歩また一歩近づいていくこと。
これが自分づくりをしていくということです。
在りたい自分というものは、漠然としていてもいいと思います。
ちなみに私の在りたい自分とは、
「誠実であること」
「優しい人であること」
「常に余裕を持って、人に接すること」などです。
イメージは、宮沢賢治が残した詩『雨ニモマケズ』に出てくる
「サウイフモノ」ニ
ワタシハナリタイ です。
そのために大切にしていることは、「言行不一致の自覚」と修正です。
どういうことか。
「言行一致」するとは、言っていることと実際に行なっていることが
一致しているという状態を指します。人として理想的な姿です。
ところが、実際には、つねに「言行一致」していくことは難しいものです。
そこで大切にしたいのが、「言行不一致の自覚」です。
普段は立派なことを言っているのに、また、こんなことをしてしまった。
不用意なことを言ってしまった。と自覚し、反省して修正していくのです。
この自覚と修正こそが、「言行一致」に至る道ではないでしょうか。
自覚すること。上手くいっていなくても、くさらず、焦らず、諦めずに、
コツコツと修正していくこと、これが私が考える「自分づくり」です。
あなたの在りたい姿とはどのようなものでしょうか。
そして、そこへ近づく道や言葉を探してみませんか。