第310号 「アイデアは、寝かせて練って」 -2025年 7月 28日配信

「アイデアは、寝かせて練って」

研修や講演の直前に、この話をしよう!
というアイデアが突然、降ってくることがあります。
そして、ありがたいことに、この突然のひらめきが受講生の心掴むことが多いのです。

このアイデアをどのようにして手に入れているのか、について考えてみました。
結論から言うと、ずっと考えているからです。
ただ、このずっと考えている、についてもコツがあるようです。
あらかじめ、少し前から、具体的に言うと1週間ほど前から、
このような対象者に、このような話をするから、最適な内容を考えておいて、
という指令を自分自身に対して出しておくのです。
指令を出した後は、その指令を忘れていてもOKです。
不思議と潜在意識は、その指令のことを覚えていて、
無意識のうちに情報収集と思考の整理を続けてくれます。

このように潜在意識を働かせた状態で、研修や講演の2~3日前に、
あるいは、スケジュールを確認し、その研修や講演について再認識した段階で、
もう一度、自分自身に確認します。話す内容のブラッシュアップは大丈夫?と。
この一連の作業を私は、「アイデアを寝かして練る」と呼んでいます。

そして、いよいよ最終段階です。
研修や講演の直前(3時間ほど前)に、自分自身に「圧をかける」のです。
可能な限りのリアリティを持って、受講者のことを考え、
伝える内容をシュミレーションしてみます。
受講生を取り囲む環境や状況についても、最新の情報を収集して、
受講予定者の心理状況の推測内容をアップデートしていきます。
使う予定のスライドを何度も見直します。
すると、ふぅっとアイデアが降りてくるのです。

このアイデアの生み出し方は、私独自のもので、
万人受けするモノでは無いかもしれませんが、参考やヒントになることがあれば幸いです。

もう一つ、私が行なっていることを付け加えるとするならば、
緊張する余裕がないほど、
直前まで準備を続けることでしょうか。

あなたが人前で話をする時に気をつけていらっしゃることは、
どのようなことでしょうか。
また教えていただけると嬉しいです。