第141号 「余裕の功罪」 -2018年07月09日配信-

「余裕の功罪」

人間力の違いは、その人の余裕の違いと言われることがあります。
余裕があると、ゆったりと対応することができる。
余裕がないときにする判断は、ともすれば誤りがちです。
また経済的な余裕、時間的な余裕などがあると安心できます。

できれば、余裕を持って生きていきたいものです。
ところが、余裕がありすぎて、失敗することがあるのも人間。
朝、いつもより早めに目が覚めて、時間的な余裕ができて、ゆったりしていて、
気がつくと、家を出ないといけない時間が過ぎている、
遅刻するかも!ということがあったりします。
また、仕事や原稿の締め切り、まだまだ時間的な余裕があると油断していると、
締め切り直前になったり、もっと残念なケースは、締め切りを忘れてしまっていて、
催促されてしまうことも。
逆に追い詰められて、余裕がない状態で、火事場の馬鹿力が発揮され、
自分の新たな能力に気がつくこともあります。

余裕を力にするのか、油断する残念な材料に使うのか、大きな違いです。

余裕は必要だけれど、油断はしない。
いつでも必死のパッチ(関西人しかわからない言葉かもしれません)だけど、
外見上は、余裕があるように見える、こんな生き方をしたいものです。

自分の能力を、毎日、毎時、瞬間ごとに、これでもかと引き出しつつ、
周りに対しては、余裕を持って接する、このような人が魅力的な人なのでしょうね。
意識して、目指していきます。

すぐにそうなることは難しくても、
目指すものが見つかれば、そこに近づくことはできます。

あなたにとって、余裕とはどのようなものでしょうか。
そして、目指すべき自分の理想の姿とは。
一度考えてみられてはいかがですか。