第153号 「アウトプットし続けることで、定着し深まる」 -2019年01月14日配信

「知っていること」と「出来ること」は違う。
よく言われる言葉です。

さらに、いったん出来るようになっても、それが習慣化し定着するかは、また別の問題。
出来るようになって、安心して、忘れてしまっていることはないでしょうか。
そのままになっていて、やり方を忘れて、出来なくなっている。
逆に、難しいなと思えることでも、諦めずに丁寧にアウトプットし続けることで、
やがて定着して自分のものになる。自然と繰り返し何度でも出来るようになる。
アウトプットし続けることは、大変だけれども、私にとってはこれが希望なのです。

私は、どちらかというと不器用な方です。
他の人が一度でできてしまうことでも、なかなか出来ない。
繰り返し繰り返し、何度でも何度でも、回数をやらないとうまく出来ない。
逆にいうと、人の3倍やれば人並みに出来る。5倍やれば、少しだけうまくやれる。
ですから、いつでも一つのことを覚えるのに5回やろうと決めています。
丁寧に回数をやればいいだけですから、安心です。

最初の1回2回は、出来なくて当たり前、3回目ぐらいで感じがつかめてくる。
そこから先は、さらに丹念に。
すると、取り組んでいる内容のさらに深いところ、意味にも気づくことがある。
不器用、最高です。

今回、そのことをさらに実感する機会がありました。
年末に再発見した本「座右の寓話」でみつけたお話、「2ズウォッティのモイッシュ」。
このお話がとっても好きでこの寓話を暗唱できるように覚えることに挑戦したのです。
これがなかなか難しい、いや楽しい!ズウォッティ(ポーランドの貨幣単価)、
モイッシュ(人物名)がまず、言いづらい。
だからこそ面白い。何度もなんども練習しました。

おかげで新春からの研修でこの寓話のお話を取り入れることができました。
また、この寓話の深いところにも思い当たっていただける問いかけも見つかりました。
寓話の内容については、こちらではお伝えしませんが、
一を聞いて十を知るだけではないお話だと、
何度もなんども繰り返し染み込ませるように覚えるうちに気がつきました。

一度や二度ではとても定着しない、だからこそ上手くいく、
だからこそ深いところまでたどり着ける。
大きな希望だと私は思うのですが、皆さんはどのように感じられますでしょうか。

新春にあたり、新しいことへの挑戦。
ぜひ、最初うまく行かないことを楽しみながら継続していただければと思います。

そして、あなたは、何にご挑戦されますか。