第163号 「景色を変えたければ」 -2019年06月10日配信

とってもシンプルなことだけれど、意外とやれていないこと。
そんなことって、じつは多いのかもしれません。
今、目の前に見えている景色を変えたければ、自分が、移動してみること。
自分が動いていないのに、景色を変えることは困難です。
首を捻って、一瞬、違う光景を見ることはできるかもしれませんが、
それでは、首が凝ってこって、仕方がない。
やがて、首が疲れて、背けることができなくなり、元の景色に戻ってしまう。

前でもいい、右でもいい、左でもいい。
時には、後ろでもいい。
とにかく移動してみること。

すると、やがて、これまでと違った景色が見えてくるようになります。
ここでのポイントは、「やがて」というところです。
移動し始めても、最初、景色はそれほど違っては、見えないかもしれない。
それでも、ちょっとずつ、少しずつ、足を止めずに移動し続けていると、
気がつけば、全然違う景色の中にいる。
その景色が、自分が望むものであれば、よし。
もし、自分が望む景色でなければ、そこからまた移動を続ければいいのです。
前の景色と違う景色を見ることができた、この経験が、
また次の景色を呼び込む勇気の源泉となります。

このように、自分が望む景色、人生の景色に出会うまで、移動し続けること。
これこそが、主体的な人生を生きるということではないでしょうか。

この移動、小さなことで実現できます。
いつもの通勤通路を変えてみる。
これまで自分では選ばなかったような本を読んでみる。
新しい環境に、自分を投げ込んでみる。具体的には、学びの場に出かける。
講演会やセミナーに参加してみる。
入ったことのないお店に入ってみる。
旅行に出かける。
新しい趣味に挑戦してみる。

小さな歩幅の移動でOK。
やってみること。
それを積み重ねること。
ただ、それだけ。

一度きりの人生を、
素敵な景色をいっぱい見つける旅にしてみませんか。