第164号 「成功体験と失敗の経験」 -2019年06月24日配信

3年近く取材を受けているWebマガジンがあります。
その最終回の取材が、本日ありました。
企画コーナーの集大成となる記事にすべく、様々なご質問をいただき、
私自身の考え方が整理されて、まとまり言語化することができました。
部下がなかなかやる気を見せない、そんな時にはどうすればいいのか。
心にゆとりがなくなったら、どうすればいいのか。
私が考える良い組織の共通点とは。
私にとって、働くとは。
私の考えをつらつらとお答えさせていただきました。
今後これらの回答が、記事となってネット上に掲載されます。
記事がアップされましたら、ご案内も差し上げます。

これらのご質問にお答えしているうちに、
自分でも、なるほどという考えが、出てきました。

その一つが、
成功するよりも好循環に乗り続けること。
成功した!その瞬間その成功は、過去の体験となります。
成功して終わりではなく、好循環に乗り続けること。
一瞬の成功よりも、好循環を回し続けることの方が大切。
成功体験にしがみついていると、そこで成長が止まってしまう。
成長体験の唯一の価値は、次の挑戦・チャレンジへの勇気の源泉となることだけ。
成長体験をあまり大切に残し続けると、時間とともに「腐敗」がはじまる。
甘美な果実も時間が経ちすぎると、やがて腐って、とんでもない匂いを放ち出す。
成功体験は、どんどん手放すことが大切。

一方、失敗の経験というものは、最初は苦いけれど、時間経過とともに、
「発酵」して、栄養豊かな、自分や周りに役立つものに変化する。
腐敗と発酵の違いは、腐敗とは時間の経過とともに、人に対して毒に変化すること。
対して、発酵とは時間の経過とともに人の役に立つものに変化すること。

あらためて、成功体験はどんどん手放し、失敗の経験こそ大切に自分の中に仕舞っていこうと思いました。

あなたが手放すべき成功体験、そして、大切にすべき失敗の経験に、どのようなものがあるでしょうか。
もし、真新しい成功体験がまだ手元にあれば、それを勇気の元手にして、さらなる失敗への挑戦、チャレンジしてみませんか。