第166号 「一歩前」 -2019年07月22日配信

一歩前。
一歩前に出るだけで、状況が変わる。

誰かの後ろについていく生き方。
決して悪いことはではありません。
後ろにいるからこそ、気づくことがある、果たせる役割がある。

私は、元々、参謀タイプだと自己分析していました。
「ほめ達!」になる前は、ダメ出しの達人。
出来ていないところや、改善点を探す天才でした。
申し訳ありませんが、その能力、ダメ出しの能力は誰にも負けない自信がありました。

だから、
誰か、大きな志を持つ人の補佐をして、その人の志の実現のために、
細かいところをチェックしまくって、前に進めるための実務家。
そんな役割が自分の果たすべき配役だと思っていました。

ところが、
今から、28年ほど前、そのことを父に伝えると、
父は、「まったく違う!」と言い放ちました。
父の参謀になりたいという私に、
父は、
「お前は、自ら志を見つけ、それを実現するそんな男だ」
「俺の参謀になるなんて、とんでもない、そんな小さなことを言うな!」

そこから、一歩前に、
摩擦を恐れず、自分の思いを磨き続ける生き方ができるようになりました。

一歩前に、
間違っても、こけても、膝を擦りむいても、
一歩前に。

間違ったら、それを素直に受け入れて、
そこから立ち上がって、また歩き出せばいいのです。

失敗することは、小さく失うこと。
信頼を失うことは、大きく失うこと。
勇気を失うことは、すべてを失うこと。

原典はゲーテ、さらにはチャーチルも近いことを伝えていますが、
一歩前に出る生き方。
挑戦してみませんか。
山より大きな猪はでませんから。