第168号 「あともう一手間」 -2019年08月26日配信

普段何気なくやっていることに、もう一手間だけかけてみる。
少しだけ意識を向けて、時間をとって、あともう一手間かけられることはないか、考えてみる。
思いついたことを、無駄かもしれないけれどもやってみる。
その一手間は、何の効果もないかもしれない、相手も気がつかないかもしれない。
けれども、気づかれないことに傷つかず、一手間かけ続ける。
愛ある人は、一手間多い。
ほんの小さなこと、ほんの少しのこと、一手間かけてみる。
メールの文章でも、もう一手間かけて、プラスアルファの言葉を足してみる。
挨拶の時に、もう一言足してみる、ワンアクションプラスしてみる、表情を意識する。
来訪者に小さなプレゼントを用意しておく。
訪問時には、手土産を工夫する。
小さなことですが、一手間かけることを習慣化できると、周りとの関係性が変わりだします。
ここで大切なことは、見返りを求めないということ。
一手間かけたのに、と「のに」が気持ちの中に生まれた瞬間、一手間が生臭いものになります。
一手間かけるのは、自分のため。
心に余裕がないと、一手間かけることはできない。
逆に、自分の心に余裕を持つトレーニングのために、一手間かける意識づけをしていくのです。
一手間かけて、心を整える。
「ほめる」こととまったく同じです。
一手間かける習慣づくりは、「ほめる」習慣づくりにもつながります。
一手間かけて、相手のいいところを探し、
一手間かけて、その見つけたポイントを相手に伝える。
そして、見返りを求めない。
相手の反応に期待しない。これが大切です。
さあ、あなたはどんな一手間に挑戦しますか。
今取り掛かっていること、そのことに一手間かけて。

本来はここでメルマガ原稿終わりなのですが、私も一手間かけて、
もう一言。

「準備をしないということは、失敗する準備を着々としていることである」

一手間かけて生きていきたいですね。