第182号 「福澤心訓」 -2020年03月23日配信

「福澤心訓」という名前で有名な七則があります。

心訓
一、世の中で一番楽しく立派な事は、一生涯を貫く仕事を持つという事です。
一、世の中で一番みじめな事は、人間として教養のない事です。
一、世の中で一番さびしい事は、する仕事のない事です。
一、世の中で一番みにくい事は、他人の生活をうらやむ事です。
一、世の中で一番尊い事は、人の為に奉仕して決して恩にきせない事です。
一、世の中で一番美しい事は、全ての物に愛情を持つ事です。
一、世の中で一番悲しい事は、うそをつく事です。

私がもともと、この七則を知ったのは、どこかの飲み屋さん、
そして、どこかの会社、中小企業のトイレに貼ってあったのを見て、だと思います。
どこのお店、どのような会社だかは、記憶にないのですが、
この心訓の中身は、心の片隅にずっと残り続けていました。
特に、印象に残っているのが、

一、世の中で一番さびしい事は、
      する仕事のない事です。

確かにその通り、
する仕事のない事ほど、さびしいことはない、
どれ程忙しくても、仕事がある、やるべきことがあるって、
素晴らしいことなんだと、その逆を考えて、
深く納得した記憶があります。
今から、20年以上前のことです。

いま、この言葉を思い出して、
さらに、この言葉の意味を噛みしめています。

福澤諭吉の時代、能力がありながら、
身分や官軍、賊軍などの立場により、その能力を見出してもらえず、する仕事がなかった人も、きっと多くいた。

この一ヶ月間、ほんの短い時間ですが、
する仕事のない事が続いた、これから先も不透明。

まさに、この言葉の意味を身にしみて知りました。

だからこそ、
一つ一つの仕事を大切にできる、良い機会にもなりました。

この福澤心訓、福澤諭吉が伝えたものではない、
という主張もあるそうです。

誰が言ったのか、それはともかくとして、
いま、心にすべき心訓ではないかと、思います。

あなたは、どの教えが一番心に響きますか。

「福澤心訓」
一、世の中で一番楽しく立派な事は、一生涯を貫く仕事を持つという事です。
一、世の中で一番みじめな事は、人間として教養のない事です。
一、世の中で一番さびしい事は、する仕事のない事です。
一、世の中で一番みにくい事は、他人の生活をうらやむ事です。
一、世の中で一番尊い事は、人の為に奉仕して決して恩にきせない事です。
一、世の中で一番美しい事は、全ての物に愛情を持つ事です。
一、世の中で一番悲しい事は、うそをつく事です。