第184号 「無一物中無尽蔵」 -2020年04月27日配信

「無一物中無尽蔵」

無一物中無尽蔵、(むいつもつちゅうむじんぞう)。

舌を噛みそうな言葉ですが、心の引き出しに入れておきたい言葉です。
自分には何もない、諦めに近い感覚、そこから腹が据わった瞬間に、
今まで気づかなかった価値あるものが現れ出す。

ちなみに、本来「諦め」とは、悪い意味ではなく、
「明らかにしてみる」諦観が語源だそうです。
これまでの働き方や、生活スタイルがまるでリセットされたような現状、
新型感染症ウイルスの影響の先行きが見えない中、なんとも言えない不安感につつまれ、
心が息苦しくなってしまっている、そんなことはないでしょうか。

この新型ウイルスから身体を守るワクチンや特効薬は、まだ開発されていない。
開発されたとしても、実証実験など検証を重ねる必要があり、
世の中に行き渡るまでに時間がかかることでしょう。
そんな中、考えておきたいのは、この不安に心が感染してしまわないことです。
不安というウイルスに感染して、心が風邪を引いてしまう、心が肺炎になってしまう。
最初は、無症状でも、急激に症状が悪化して肺炎になり、
酸素が取り込めず、呼吸困難になってしまう。
当たり前にあると思っていた空気中の酸素が、体に取り込めなくなってしまう。
まるで、新型感染症ウイルスのような症状が心に起きてしまわないように、
心の予防接種、ワクチンを投与しておく。

そして「ほめ達!」は、不安に対して有効なワクチンとなります。
現在は、対面でのリアルの講座や検定、講演会、セミナーなどは開催しておりませんが、
オンラインで様々なコンテンツをご提供しております。そのほとんどが無料です。
ぜひ、ほめ達協会の公式ホームページにお立ち寄りいただき、
ご自宅でお楽しみいただければと思います。

「無一物中無尽蔵」
何もない、しかし、私たちの周りには、価値あるものがいっぱいある。
何も出来ない、しかし、じつはやれることがいっぱいある。
希望は、つねに悲観と絶望の先にあるのです。
悲観してもいい、絶望してもいい。
その先に希望が待っていることを信じて、
落ち込むだけ落ち込んで、水面を潜るだけ潜って、
そして、底を思いっきり蹴りましょう。

3年後笑って、今日のことを話している姿を想像して、
今自分にできることを探して生きていく。
私は、今日、そのように過ごそうと思うのですが、
皆さんはいかがですか。