第186号 「新しい日常」 -2020年 5月 25日配信

「新しい日常」

新型ウイルス感染拡大防止の緊急事態宣言から2ヶ月近くになります。
これまでの日常が、全く変わってしまいました。
思い起こせば、昨年はラグビーのワールドカップが日本で開催され、スタジアムには人が溢れていました。
世界中から日本に人がやってきて、日本という国のファンになって帰って行かれました。
インバウンド事業、海外から観光に来られる方を対象としたビジネスは、まさにうなぎ上りの勢い。
世界、そして日本の景気も先行き明るいものでした。
それが、わずか数ヶ月で、見る影もありません。
それでも、多くの人がそれほど悲観的にならずにいられるのは、
この山は頂が見えている山、だからなのかもしれません。
星野リゾートの代表、星野佳路さんは、今回の新型ウイルスの影響は、18ヶ月続く。
ただ、18ヶ月経った後には、必ず大きな回復がある、と考えられて計画を立てられているそうです。
18ヶ月かけて乗り越える山。その山の頂には、必ずや絶景が待ち構えている。素晴らしい景色が待ってくれている。
えぇ、18ヶ月も続くの。そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、在宅勤務、できるだけ人と会わない、外出時には必ずマスク、移動の自粛などの非日常が、
やがて新しい日常に変化してきたように。私たちは、少しずつ、少しずつ順応していくのでしょう。
新しい日常は、新しい価値も生み出します。
ある方がテレビでおっしゃっていました。
今の状況というのは、多くの人にとって、真に、意識して集中して仕事をする環境になっている、と。
決まった時間に会社に行って、就業時間内に仕事をする、というのではなく、
本当に必要なことを本当に必要な時間で、集中して自宅などで行う。
じつは終業時間よりももっと短い時間で完了してしまうことも多い。
ここでのポイントは、意識して、集中するということです。
私も、この3ヶ月、在宅で仕事をしています。オンとオフを切り替えながら、集中して仕事をする。
疲れるのですが、非常に効率がいいです。ITのスキルも上がったように思えます。
18ヶ月の山登りを終え、頂を超えた時、そこには、さらに進化した私たちがいるのでしょう。
この、ウイズ・ウイルスの時期、あなたは、どんな進化を目指しますか。
そのためにどのような考え方で、どのようなことに挑戦しますか。
その挑戦実施のために、まず最初にすることは何でしょう。
ぜひ、考えてみてください。