「言葉にするということ」
頭の中に思い描いていることは、なんとなく、ぼやっとしています。
混沌としていて、整理されていない状態です。
思い、想念が、頭の中で、アイディアとして、
湧いては消え、消えては現れを繰り返しています。
まるでつかみどころがない状態、まるで気体、そう水蒸気のようなもの。
現れたと思った瞬間、まさに雲散霧消、跡形もなく消え去ってしまうのです。
その一瞬の思いを、言葉にすると、気体だった思いが液体に変わります。
例えるならば、空気中の水蒸気が水になるようなものです。
水、液体になると、容器に入れることができるようになります。
容器に入れることができると、自由に使えるようになります。
水を、コップや水筒に入れて、持ち運び、必要な場面で役立てることができるように、
自分の思いも、言葉にして、つかまえて使えるようになるのです。
思いを持つことと、それを言葉にすることには、大きな違いがあります。
何となく思っていることの、言語化、意外と先送りされていて実現されていないことが多いものです。
とっても素敵な思いや願いが、流れ去ってしまい、消えてしまうのは、
あまりに、もったいないことではないでしょうか。
一手間かけて、思いを言葉にする、それを記録する。
思いという、気体のような不安定なものを、言葉として液体化する。
さらに、その言葉を記録することで固体として固めて、確たるものにしていく。
さっそく、今の思いを言葉にしていきませんか。
頭の中にある、思いや願いやアイディアを、どんどん言語化して、言葉として表現して、
それを何かに記録していく、このサイクルを習慣化することによって、
どのような変化が起きだすでしょうか。
思いを言葉に、その言葉を記録。
何に記録しますか、ノートに、あるいはパソコンに。
最初に記録される言葉は、どのような言葉になるでしょうか。
その言葉を、1年後、5年後、10年後、見直した時に、どのような気づきがあるでしょうか。
その時を楽しみに、どんなに小さな思いでも、記録していきませんか。