第198号 「量質転化のもう一つの意味」 -2020年 11月 23日配信

「量質転化のもう一つの意味」

よく聞かれる話として、
「量をこなすことでしか質は上がらない」というものがあります。

最初から質の高さを求めるのではなく、
とにかく量を意識して行なうことで、少しずつ質が上がっていく。
まずは、徹底的に量を求めることで、やがて質へと転化していく。
これが、量質転化です。

仕事でも、最初から100点満点を求めるのではなく、
70点を目指して、スピードも意識しながら、どんどん仕上げていく。
そして、また次の仕事に取り掛かる。そして、また次の仕事へ。
これを繰り返していくと、気がつくと70点だった仕事の内容が、
同じ時間で80点の仕上がりになっている。
さらに90点になり、やがては100点満点にまで、仕事の腕が上がっている。

量が質に転化する。本当にその通りだと思います。
さらにこの量質転化の前半部分、まずは徹底的に量を意識して行動するには、
もう一つの大きな意味があると、私は考えています。
圧倒的な量を行う行動、しかもスピードを意識した行動は、
その行動をしている人の情熱と熱意を、周囲に伝えていくのです。

荒削りかも知れないけれども、とにもかくにも、行動量が半端ではない。
そして、継続し続けている。

やがて、荒削りだった内容が、少しずつ上達して、洗練されていく。
その成長の過程まで見えてくる、すなわち量が質に転化する頃には、
周囲の人たちは、その人のファンになってしまうのです。
新しいことに挑戦する際には、ぜひ、このことを頭においていただければと思います。

まとめます。
上手くできないからいい、不完全だからいい、
ただ、量だけを意識して、継続し続ける。
量を意識した継続は、周囲にあなたの情熱を伝える。
圧倒的な量を行えば、必ず質は上がってくる。
さらに、成長の過程を見てもらうことが、
最初の無様な姿をみてもらうことが、ファンを作ることになる。
やがて量が質に転化する頃には、
愛されながら質の高い価値を届けることができるようになる。

さぁ、あなたは何に挑戦しますか。
量を意識した行動、どのような行動でしょうか。
質は後からついてくる。
上手くいかなくてもいいので、さっそく始めてみませんか。