第214号 「客観的主観」 -2021年 07月 26日配信

先日、FM80.2の人気DJの大抜卓人さんと対談をさせていただきました。

その際に教えていただいたお話がとっても素敵だったので、ご紹介させていただきますね。


かつて、大抜さんが少年時代、MTVという音楽番組を見ていた際、

その時のDJだった小林克也さんが紹介すると、


「同じミュージックビデオなのに、全然違った曲のように見えたり、聞こえたりした!

DJが添える言葉で、もっとその曲やアーティストのことが好きになることができた!すごい!

自分が大好きな音楽を、そんなふうに紹介できる人になりたい!そんな仕事がしたい!」


と思われて、DJを志されたそうです。

同じ曲なのに、そこに言葉が添えられるだけで、もっとその曲のことに興味が湧く、

聴きたいという気持ちが高まる?!そんなことってあるのですね。


では、具体的に、どのようにして伝えるのか?その質問に対してお答えいただいたのが、

今日のタイトルの「客観的主観」を伝えるということです。


例に出していただいたのが、テレビCMでも使われているある有名な曲のお話でした。

※詳しい固有名詞などは、後日公開されるほめ達YouTube番組「SSタイム」でご確認ください。


その曲を紹介するのに、

「CMでも有名なポップで、最高に気持ちが上がる曲です!」

と、紹介することはどんなDJでもできる。

ただ、こんなふうに紹介されたらどうでしょうか?


この曲は、出来上がるまでにすごく時間がかかった曲で、8ヶ月かかっています。

あまりにも時間がかかったので、世界ツアーの途中で、各地のスタジオで録音して、

それを繋ぎ合わせてようやく完成。

また、印象的なサビの部分の演奏は、なかなかOKがでなくて、なんと64テイク目でようやくOK。

アーティストは、あまりにもOKが出ないので、途中で拒食症になってしまった。

そんな曲なんですね。

個人的には、1分15秒の演奏の部分が大好きなのです。それでは聴いてください・・・。


どうでしょう、圧倒的に後者の説明の方が、その曲に対する関心が深まりますよね。

早く聴いてみたいと思いますよね。

DJがどれだけその曲のことを、「熱く!」思いだけを伝えるよりも、

客観的な事実や数字などを伝えてあげることで、その曲やアーティストに対する

DJの愛が伝わる。主観である、好き!愛している!ということを、

手間と時間をかけ客観的事実を調べて添えることで、伝えていく。

愛のある人は、ひと手間かける人。

ひと手間かけて調べて、ひと手間かけて伝えていく。


ひと手間かけて、調べて、言葉を添えて紹介していく、そんな習慣が身につけば、

とっても素敵な人になれそうな気がするのですが、あなたは、どのように感じられましたか?


また、一流の方の共通点というのも教えていただいたのですが、これもまた、深かったです。

こちらについても、ご興味のある方は、YouTubeの「SSタイム」をご覧くださいね。

大抜さんとの対談動画がアップされましたら、こちらのメルマガやホームページでも

ご紹介させていただきます。どうぞお楽しみに。