第222号 「話す効用」 -2021年 11月 22日配信

講師をしていてありがたいなと思うこと、沢山あるのですが、

その一つが、当たり前のことなのですが、人前でお話をする機会が多いことです。


話す内容の多くは、「ほめ達」に関することですが、ときには、

活動の近況や自分の個人的なことを話させていただく場合もあります。

講師でなかった頃と比べて、間違いなく、話す機会と量は圧倒的に増えています。


その結果、どのような変化が起きたかというと、

自分の考えや感情を客観的に整理、理解しやすくなったように感じています。

自分の今の感情を言葉で表すと、このような表現になるのだ。

うまく言葉に表現できないということは、

まだ自分の感情の整理ができていないのかなと気づくこともあります。


思考は言葉によって作られます。

その頭の中の思考=言葉を口に出すことで、自分の思考に気がつくことができるのです。

また、人前でお話をするという立場上、

口から言葉を出す前に頭の中の言葉を一度確認してから出すようにしています。

そして、言葉を修正したり、いい言葉に変換したり、

ネガティブな言葉をフィルターをにかけるように濾過していくのです。

使う言葉が変わると、使っている自分自身が聞く言葉も変わっていきます。


人は無意識のうちに、1日の間に数万回の自問自答を繰り返しています。

その答えで使う言葉を少し意識することで、思考に変化があらわれだすのです。


また、講師でなくても、使う言葉が整っているコミュニティの中にいると、

同様のことが起こります。

マイナス・ネガティブな言葉を好まず、

プラスの言葉に変換して使っている仲間と一緒にいると、

自然と自分が使う言葉も整い始めます。そんな経験はないでしょうか。


話し言葉で使う言葉が、思考を整え、心の環境を整備してくれます。


あなたは、どのような言葉を使う人たちと一緒にいたいですか?

そして、その仲間なたちにどのような言葉を伝えていきますか?

美しい言葉を話す効用、さっそく試してみませんか。