企業さん向けのほめ達研修の中で、「目的」と「目標」の違いについて考えていただくことがあります。
「目的」と「目標」それぞれの言葉を、自分の頭の中でどう定義しているのかを確認していただくのです。
組織によっては、それぞれが明確に定義されていて、しかもそれが共通認識となっているところもありますが、
それはレアケースで、ほとんどの人がその違いについて立ち止まって考えることなく、これらの言葉を使っています。
さてどうでしょう。「目的」と「目標」違いについて考えてみたことはありますか。
この質問に対して、あなたならどのように答えるでしょうか。
これが絶対的な正解というものは無いかも知れませんが、例えばこのような説明はどうでしょうか。
「目的」とは、抽象化された向かうべき方向、これで達成ということなく、目指し追い求め続けるもの。
それに対して
「目標」とは、数値化されたり、期限を設けられたりして、具体的で達成されるべきもの。
「有名な大学〇〇に入学する」というのは、「目的」か「目標」かというと、これは「目標」です。
受験の成功を「目的」にしてしまうと、入学してから燃え尽きてしまうかも知れません。
たとえば、「幸せな人生を生きる」このようなことを「目的」とすべきではないでしょうか。
そして、この「目的」達成のためには、「目標」は柔軟に変更してもいいのです。
「目的」は目指すべき山の頂、「目標」はその頂に辿り着くまでの道標です。
さて、ここからが今日の本題です。
「目標」について、さらに深掘りしてみましょう。
「目標」に対する認識と設定について確認していきたいと思います。
まず、目標については、具体的であるべきとお伝えしました。
数値化されていない、あるいは期限がついていない目標は、目標として機能してくれません。
では、その目標の設定において、数値化したり、期限を決める際に、
その目標を「必達目標」として設定するのか「努力目標」として設定するのかで、また目標の機能、効果が変わってきます。
とりあえず「努力目標」として、設定しておいて、できたらラッキー、できなくても仕方がないと緩く設定するのか、
「必達目標」として必ず仕上げていくのかで、行動の質が変わっていくのです。
個人においてもそうですが、組織においても目標についての認識がバラバラだと、結果の質が大きく変わってしまいます。
日々、小さな目標設定をして、それを達成していくというのはどうでしょうか。
私の今朝の目標は、午前中に「メルマガ」の原稿を書き上げて、事務局に送ることでした。
何とか達成できそうです。
私の全ての目標と行動は「誰もが尊敬しあえる世界にする」ためです。
さぁ、あなたは、何のために、どのような具体的かつ必達する目標を設定して、実現していきますか。
質の高い目標設定が、行動の質を高めてくれますよ。