第254号 「WBCと心理的安全性」 -2023年 03月 27日配信

「WBCと心理的安全性」

ワールドベースボールクラシック、WBCの日本代表チームの活躍、すごかったですね。
まさに、すごいとしか言いようがない内容でした。
「ほめ達」がほめ言葉を失うほど素晴らしい7試合、
特に準決勝と決勝戦の内容は、ドラマチックかつ歴史的なものでしたね。

日本代表チームの信じられない活躍を観ていて感じたことがあります。
それは、このチームには心理的安全性が溢れているなということです。

誰もが仲間を信じている、尊敬し合っている。
そして、相手と戦っているというよりは、
一球、一球に対して、自分の最高のプレーができるように集中していると感じました。
そこには敵などいない、自分の最高のパフォーマンスを引き出してくれる相手がいるだけ。

そして、これは日本選手にだけ感じたことではないのですが、
選手の皆さんが純粋に野球を楽しんでいるのだということが伝わってきました。
悲壮感ではなく、ワクワク感でプレーをしている。
皆が「野球小僧」になっている。

「頑張るものは、楽しむものに敵わない」

そう教えていただいたことがあります。

試合ですから、当然、勝敗はあります。
その勝敗を超えたところに存在する価値、というものもあるのではないでしょうか。

一次予選で日本と戦ったチェコの選手たち、これは噂で聞いた話なのですが、
試合の前日、みんなで集まって、どうやって大谷選手からサインをもらおうかと相談していたとか。
プロ野球選手が少なく、ほとんどの選手が野球以外の本業を持ちながら、
WBCの本戦出場を果たしたチェコの皆さん、本当に清々しいプレーでした。

今回のWBCでは、日本の14年ぶりの優勝という最高の結果と共に、
私たちに多くのものをプレゼントしてくれたような気がするのですが、
皆さんは、どのようにお感じになられたでしょうか。