敬老の日に合わせて総務省が発表した9月15日現在の人口推計によりますと、日本の65歳以上の高齢者は3617万人で過去最多を更新し、総人口に占める割合も過去最高の28.7%で、世界で最も高くなったことが報じられました。
一方、総人口は去年より29万人減っており総人口に占める高齢者の割合は、去年より0.3ポイント増えて、過去最高の28.7%となりました。これは、国連のデータで見ると世界で最も高く、2位のイタリアを5ポイント以上も上回っています。
男女別に見ますと、
▽男性がおよそ1573万人、
▽女性がおよそ2044万人で、女性が471万人多くなっています。
女性は、70歳以上の人の割合が初めて25%を超え、4人に1人が70歳以上となりました。
働く高齢者の数も去年892万人で、働く人全体に占める割合は13.3%となり、いずれも過去最高を更新しました。また、高齢者の就業率は24.9%で、8年連続で増加し、主要国の中でも高い水準となっています。
日本全体の状況と同様で、保険代理店も高齢者が多く、特に損害保険代理店では顕著です。
そうした中、光があるとすると「2代目店主」が増えていることです。30代~40代の店主で、まだ、お父さんも健在で、お父さんの許可がなくては何もできないという方も多いですが、いつまでもお父さんの言う通りにしていては生き残っていけないという危機感をお持ちの若手代理店主から最近は「会って話が聞きたい」というお声が多くなっています。地方の損害保険代理店さんが多く、SNSを通じてコメントをいただくことが増え、オンラインを通じた面談をさせていただき、お話をお聞きしています。この辺りが若手代理店主ぽいですよね。
そうした声を受け、結心会で仮称ですが「ニュージェネレーション部会」なるものを立ち上げようと企画しています。若手代理店主にお父さんと同じような人がアドバイスしても感覚が違うと思いますので、若手結心会会員に運営を任せて、若い人同士で考える会にしたいと思っています。で、毎月オンラインを使った定例会を開催し、一緒に戦術や戦略を考えられるようにする予定です。
如何ですか。全国の若手代理店の皆様、参加されませんか。
LINE等のSNSを使った顧客保全、若者を集めた資産形成セミナー開催、全国の若者同士が交流できるサイトの組成等々、若者の若者による若者のための戦術、戦略を考え、実行し
ていく仲間の会にしたいと考えています。
関心ある方は是非結心会までSNSを通じてアプローチ下さい。お待ちしています。
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損害保険協会から2019年度末における損害保険代理店実在数の発表がありました。
それによると、2019年度末における代理店実在数は、172,191店で、前年度末に比べ、8,128店減少、率にして4.5%減となりました。
ついに17万店台になりましたね。2001年には342,191店ありましたので、ちょうど半分になったことになります。
代理店の形態別構成比は、専業が18.4%に対し、副業(兼業でなく副業という言葉が使われています)が81.6%と相変わらず圧倒的で、また法人・個人でいえば法人代理店が57.4%、専属・乗合で言えば乗合代理店が23.4%となり、それぞれ前年比から0.6ポイント上昇しています。
代理店の構成比は、自動車関連業が実に91,807店と全体の53.3%を占めています。保険専業代理店が32,366店で18.8%と続きます。それにしても専業代理店の数も減って来ましたね。保険会社主導による統廃合が進んでいるためですが減少の一途をたどっています。
都道府県別でみると、東京が対前年比で834店減、大阪812店減、福岡770店減、愛知476店減と都市部で大きく減少しています。ちなみに47都道府県すべてで減少しています。
東京海上社は1県1代理店構想を推し進め、損保ジャパン社は1代理店収保10億円以下は不要としていますので、今年は益々統廃合が進み、2020年度末には15万店台に突入しそうな感じですね。
更にカーシェアリング、自動運転が普及すれば自動車保険の6割はなくなると言われていますので、いったい10年後にはどのくらいの損保代理店があるのでしょうか。
こうした展開に対して異論を言われる方はないと思います。
先細りする中、保険会社指導の下知らない代理店と統廃合されたり、保険会社の完全子会社保険代理店の1募集人として生きていくという選択肢をされる方が多いですが、それで大切なお客様を守っていくことになりますか。
守っていく方法の一つが「契約を売る」ことかと考えています。当然、買う代理店を十分に品定めしてお客様を任せて安心な代理店であるかを見極める必要があります。
いきなり、買われても問題がありますので、将来は一緒にやりたいという代理店を探して、まずは「ゆったりとしてネットワーク提携」からスタートされることをお勧めします。ここで、もう一度、保険募集の全ての工程を見直し、態勢を作りだすことからスタートしましょう。ネットワークを創れば、自然とマーケットはやってきます。やってきたマーケットを確実に取り組むことで次から次へとマーケットは到来して来ます。
遠くない未来を見据えて、代理店同士のネットワークの構築をしていきませんか。
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配達員の傷害補償制度で協力してきた国内宅配代行サービスのウーバーイーツジャパンと三井住友海上火災保険が業務提携し、配達員の補償制度を拡充する方向で検討し、ヘルメットを提供するなどの展開をすることが報じられました。
ウーバーイーツの配達員は「雇用関係のない個人事業主」で労災保険が適用されません。このため、当該社は配達員のケガの治療費が25万円まで支払える補償を昨年10月に三井住友海上と立ち上げたもので、業務提携をすることで更に充実させようとしています。
ウーバーイーツは新型コロナウイルスに伴う外出自粛で需要が増えており、両社で配達員が安心して働けるように支援したいとしています。
ウーバーイーツのバックを背中に背負った人、良く見かけますし、結構乱暴な運転している人も多いので、保険会社と組んでの安全意識向上に対する取り組みの動きは大変興味深いと考えます。
こうしたウーバーイーツーを「副業」としてされている方も多いと思います。「複数の職場で雇用されていた人」はおよそ128万8000人と10年前と比べて25%増加していているそうです。新型コロナウイルスの感染拡大を背景に休業などで収入が減ったり、在宅勤務で通勤の時間がなくなったりする人も少なくなく、新たな収入などを求めて副業や兼業をする人は今後さらに増えるとみられています。
副業を認める企業が増える中、逆に副業として働く人を大規模に募る動きも出ています。
IT大手のヤフーは今年7月、ほかの会社やフリーランスで働く人を対象として、事業戦略のアドバイザーやエンジニアなどを務めてもらうため、およそ100人を募集しました。週に1回から数回、ヤフーの仕事をしてもらうことを想定していて、報酬は仕事の内容などに応じて月に5万円から15万円ほどになるということです。新型コロナウイルスを受けた「新しい日常」に対応した事業やサービスを開発するため、外部から多様な人材を確保するねらいがあり、これまでに4000人以上から応募があったということです。応募してきた人は、年代としては30歳前後が最も多く、本業の勤め先は大企業からベンチャー企業までさまざまで、なかには経営者や海外に住む人もいるということです。
そうした中、損保ジャパン社は社員の副業を後押しする企業向けの保険を発売しました。
従業員が副業中の作業でけがをした場合の労災や副業による長時間労働で心身を病んだ場合の損害賠償請求を「本業側の企業が加入する保険」で対応するというものです。企業が副業を容認しやすくすることで働き方改革を促すとしていますが、副業が当たり前になる中で損保会社の機敏な対応は興味深いと思います。
このように「社会が変化するたびに新しい損保商品が登場」します。今のモータリゼーションを支えたのも損保会社の自動車保険です。結心会では農業用ドローンの展開やホテルを使ったテレワーク等々の展開を支援していますが、マーケットが拡大すれば「ドローン保険」や「テレワーク保険」という新しい保険を押さえることができるので動いています。
保険、保険の一辺倒では保険代理店は生き残れません。
新しい社会の変化が起これば、この変化を拡大できるように支援することで、目の前の保険外収益をあげつつ、最終的には保険につながるのだというこの循環を認識して各種新規取組をしていきましょう。
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車のディーラーさんで自動車保険を販売する際は「車が新しくなったので自動車保険の車両入替は如何されますか」と話の展開ができますが、整備工場の場合、車検から自動車保険にもっていくという流れに対してお客様の抵抗感があるということで自賠責保険に対して任意保険の加入率は低いところが多いと聞いています。ましてや、ここに生命保険を販売しようとすると極めて困難になります。
かと言って毎月車検でお越しになる既存のお客様に対して、いつまでも車に限定したサービスやモノの販売をしていては「もったいない」ですよね。
そこで、お客様のニーズ喚起をするために車のディーラーや整備工場の会議室スペースを活用しての「セミナー」や「カルチャー教室」開催から生命保険相談に誘導しようというチャレンジをされているところがあります。
それが奈良市の株式会社ガラージュモリ(奥谷丈輝社長)。
ガラージュモリでは整備工場が二つとプジョー奈良のショールームの三つの「インフラ」を有されています。整備工場の1階スペースを活用して「お子様にお金の大切さを知ってもらうための『キッズマネースクール』」を開催され、多くのファミリーで賑わうというセミナーも過去2度展開されましたが、今回はプジョー奈良のショールーム2階セミナールームを活用しての「資産形成セミナー」を開催されました。
講師は、提携されているヒューマンアカデミー(本社:東京都新宿区、川上輝之社長)で手配いただきました。当該社は25都道府県に65の校舎を持ち、色々な資格取得の講座や数多くのカルチャースクールを開催していますが、新型コロナの影響で電車に乗って移動してわざわざ校舎に通うことに抵抗感がある方が多く、これを近くの車移動できる場所に代替できないかということで、ガラージュモリ社と提携したもので、今後、こうしたモーターチャネルのスペースを活用して各地でカルチャースクール等を開催できないかと考えています。しかも、教室に通う生徒はガラージュモリ社の既存顧客にも案内できますので、ヒューマンアカデミー社としても、「場所と集客」が一度に確保できるのでこの展開に大変興味を示していただいています。
今回はインデペンデントファイナンシャルアドバイザーの北田雅人氏に登壇いただき「知って得する投資の世界」と題してお話しいただきました。大学でも講義されている方ですので、話はお上手で、身近な話題から「投資の情報源は普段の生活の中から得ることができる」ことをお話された上で「資産運用の基本的な考え方」についてわかりやすくお話しいただいたので、参加者は熱心にメモを取られ、講師に質問される方も多く、手ごたえを感じました。
これで、モーターチャネルでも車以外の保険を含めた金融全般まで案内できるのだとアピールできたかと思います。しかも今回の資産形成セミナーは2週にわたり開催されますので、2度にわたって来店される中で、具体的な生命保険相談につなげたいと考えています。
結心会では、こうした全国各地のモーターチャネルの皆様と一緒に生保獲得を手始めにお客様の個人情報を厚くし、ここにお客様が求められる色々なサービスやモノを販売したいと考えています。9月9日午後からは「第一回結心会モーター部会」を開催し、全国から参加いただくモーターチャネルの皆様と今後の展開を考えていく予定です。
モーターチャネルの皆様個々で求められることは異なると思いますので、じっくりお話をお聴きして個々が求める方向性を決めて個別対応していきますので、ご関心のあるモーターチャネルの皆様は是非9月9日の「第一回結心会モーター部会」にご参加下さい。内容は結心会ホームページに掲載してありますので、ご確認下さい。
モーターチャネルが新しい生命保険募集チャネルの一角となるよう皆さんと取り組んで行きたいと思います。宜しくお願い申し上げます。
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損害保険ジャパンは来年1月から、宅配業者が受取人宅の玄関前などに届ける「置き配」の荷物について、「標準的な家財保険の補償対象とする」ことを決めたと報じられました。
これで、契約者は置き配された荷物が盗難に遭った場合でも、その他の家財と同様に再購入費用を保険金として受け取れるようになります。損保業界の方から見ても、なかなか面白い発想ですよね。
置き配は新型コロナウイルス感染拡大による宅配需要の高まりを背景に広がっていますが、従来の家財保険では屋外に置かれた荷物は「家財」とみなされず、盗難に遭っても受取人側の保険では補償できませんでした。損保ジャパンは家財保険を含む「火災保険の約款」を来年1月に改定し、置き配への補償を可能とするとしています。
この「約款」をご覧になった方はいらっしゃいますか。
保険証券と共に何か分厚い書類が入っていて「約款」と書かれているのに気づいた方はいらっしゃいますか。気づいた方も中身をみたら小さい字で一杯書いてあって読む気はしなかったと思います。損害保険の場合、どんな場合に保険金を支払ってどんな場合には支払わないかを明確に記載されているのが「約款」になります。従って、読んでいるのは保険会社社員ぐらいでしょうか。保険会社社員だと常に鞄の中に保険種目ごとの約款が入っていると思いますので、今度、保険代理店の皆さんのところに損保の社員が来たら「約款持ってる」と聞いていただき、もっていたらちゃんとできる社員だと試してみて下さい。
折角の機会ですから、ここで「家財」に焦点を当てて問題を出してみましょう。
Q1 有名な陶芸作家のお茶碗400万円のモノが家にあるけど保険の対象?
Q2 現金をタンス預金しているけど、家が燃えた際には火災保険ででるよね?
Q3 たばこの不始末でボヤを出してしまい、机に置いてあったスマートフォンが燃えたけ
ど保険金出るよね?
Q4 自身のパソコンにうっかりして珈琲こぼして壊れたけど、火災保険の対象?
Q5 曽祖父がバイオリンの楽曲者で家に300万円はすると言われていているバイオリンが
あるけど燃えたら保険金出るよね?
Q6 子供たちが室内でボール遊びをしていて、テレビにあたって液晶画面が壊れたのだけ
ど、火災保険で出ないの?
Q7 たばこの不始末でボヤを出して慌てて消火器をまいて消し止めたが、テレビやビデオデッキ、カーテン、衣服等々が消火器の溶剤で濡れて使えなくなったり汚れて使えなくなったりしたけど、これって火災保険で出るよね。
Q8 眼鏡を誤って自分で踏んでしまって壊したけど、これって火災保険で出ないの?
Q9 タブレットを見ながら家の中を歩いていて誤って落として壊してしまったけど、家財として保険金出ないの?
良くあるケースと思えるものを思い付きで幾つか列挙してみました。
保険会社の社員はもちろん、損保代理店の皆様もお試し下さい。
賃貸住宅に入居すると家財保険と借家人賠償保険をセットにした保険加入を義務づけられ
ますが、「家財」の保険って底が深いので、一般のお客様は加入の際には「こんな場合は保
険は出るの」とたくさん質問して、納得して保険加入されることをお勧めいたします。
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