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モノの循環とヒトの輪廻

  • 2021/09/27
  • ネクタイ派手夫の保険流通革命メルマガ

高島屋はアパレルメーカーと店頭で回収した衣料を再生し、販売する取り組みを始めることが報じられました。
10月から三陽商会など15社・ブランドが発売し最大100社ほどに広げるそうです。百貨店での販路を確保しつつ、量産効果で収益も確保しやすくし、再生衣料の普及につなげたいとしています。「小売りとメーカーが大規模に連携」するのは珍しく、「消費者の環境意識が高まる」なか、価格面を含め「持続可能な循環システム」を構築することが期待されています。循環というワードは馴染みやすいので、日本人は好きではないでしょうか。

こうした衣料の再生は、ユニクロが有名で良くメディアで取り上げられていて定着した感もありますね。ユニクロは全商品をリサイクル、リユースする取り組み「RE.UNIQLO」を進めていて、顧客の不要となった服を回収し、リユースとして活用し、難民キャンプや被災地への緊急災害支援など、世界中の服を必要としている人たちに届けています。また、リユースできない服は燃料やリサイクル素材として活用することで「服のチカラを活かす」取り組みを進めています。

さらに、服から服へのリサイクルとして、ダウンリサイクルを開始しています。お気づきの方も多いと思いますが、ユニクロ店舗に「RE.UNIQLO リサイクリングボックス」が設置されていますよね。ユニクロ、ジーユーで販売した全商品が対象で、衣料支援先によい状態でお届けするために洗濯して持っていく必要がありますが、こうした衣料の循環が大きく動き出しています。

こうした「モノの循環」を見て、ふと「ヒトの輪廻」と似ていると思いました。
ヒトは生後7日後にお七夜にしますが亡くなった7日後に初七日の法事をします。七五三でお祝いしますが、同様に亡くなった後、三回忌、七回忌をやります。生まれた後も亡くなった後も循環している感じです。因みに「輪廻転生」とは、人が何度も生死を繰り返し、新しい生命に生まれ変わることを意味します。輪廻は、車輪が回る様子、転生は生まれ変わることを意味しています。このあたりに関心持たれた方は「終活」のセミナーでやりますので、不思議な死生観を体感下さい。

今、あらゆる企業や自治体等々がSDGsや再生、循環に取り組んでいますが、これを当たり前に受け入れている日本人には輪廻転生の死生観が根付いているので違和感がないのだと感じています。もともと山そのものをご神体とするなど自然崇拝も根付いているので、「日本人の真理」として浸透しているのだとネクタイ派手夫は感じています。
現在、ふるさと納税から地域創生・地域共生を目指して結心会ローカルSDGsサポーター?楽部を構築していますが、同様に馴染みやすくて、全国の多くの代理店さんに賛同いただいています。
人とお金を全国で循環させて未来を構築する取組ですが、結心会会員以外の保険代理店さんからの問い合わせも相次いでいます。ありがたいことです。
全国で良い循環を創り正しく生まれ変われるように動いてごらんになりませんか。

保険代理店業界でも太陽光発電機器を設置して自家消費の動きがあります

  • 2021/09/27
  • Dr.ウエノの保険コラム

第一生命保険は9月24日、全国に20カ所以上の太陽光発電所を新設すると発表したことが報じられました。
小売電気事業者を通じ、発電した全量を第一生命が買い取って利用するというもので、他社が保有する発電所を自社の専用発電所として電力を調達する契約は金融機関で初めてということです。
保険会社も多くがESG(環境・社会・企業統治)分野に取り組む中、対策強化の一環として再生可能エネルギーの供給拡大を目指すとして今回の発表に至ったそうです。なかなか攻めてきますね。

具体的にはクリーンエナジーコネクト社(東京・品川)が第一生命専用の太陽光発電所を全国22カ所に設置し、小売電気事業者のオリックスを介して電力を調達し、2022年2月から20年間、電力供給を受ける計画とのことです。
発電量は年間200万キロワット時で、都内の3棟の自社ビルで利用するとしています。
第一生命は23年度までに保有不動産の消費電力を100%再生可能エネルギーにする計画をたてていますが、電力会社から購入する場合は社会全体の再生エネ供給量が増えないため、自社で新たに発電所を整備することで総量を増やすことにしたものです。
更に第一生命は自社保有施設でも発電に乗り出し、関東の16物件で太陽光発電設備を導入する計画だそうです。

因みに、アメリカのIT大手アマゾンも、再生可能エネルギーによる電力を日本国内の拠点で活用するため、大手商社の三菱商事などが開発を進めるおよそ450か所の太陽光発電設備から長期にわたり電力の供給を受けることになることも報じられています。
 
こちらも、電力の小売り事業を行っている三菱商事の子会社との間で、10年間にわたり太陽光で発電された電力を調達する契約を結び再生可能エネルギーによる電力を日本国内にあるデータセンターや物流拠点で活用することにしたもので、今後、三菱商事が中心となって首都圏や東北地方におよそ450か所の太陽光発電設備の建設に向けて開発を主導していくということです。
発電容量は2万キロワット余りと、一般家庭のおよそ5600世帯の年間使用量に相当し、再来年までにすべての建設を完了させる見込みだと報じられています。

こうした動きは保険代理店業界でもあるのをご存じでしょうか。
その中心は「モーターチャネル」代理店になります。特に整備工場代理店で今活発に導入が推進されています。この提案、結心会モーター部会で提案したものですが、既に複数社の整備工場代理店が導入を検討されています。設置には数千万円かかりますが、「地域に再生エネルギーを活用して自家消費している姿を見える化させ、環境を意識した経営展開していることをアピールしたい」という経営者の方が多く、更に「災害時に停電になった際には整備工場に来てもらえば充電できる体制を作り地域貢献したい」との意向で積極推進いただいています。

自社ビルをお持ちの保険代理店も多い(特に地方に行くと立派な自社ビルをお持ちの保険代理店は多い)ので、自ら太陽光発電機器を設置し自家発電自家消費にトライされては如何でしょうか。保険代理店自らができる範囲でSDGsに取り組むことで、地域の信頼を更に勝ち取ることにつながると考えます。

高齢化社会の解決策を構築し将来の経営の柱とする

  • 2021/09/21
  • Dr.ウエノの保険コラム

敬老の日ということで全国の100歳以上の高齢者数の発表がありました。
現在、全国の100歳以上の高齢者は何と8万6510人と昨年より6060人増え51年連続で過去最多を更新したそうです。昭和45年の100歳以上は310人だったのが、今では8.6万人余りと実に51年で279倍に延びたことになります。

また、人口10万人当たりで見た100歳以上の高齢者の人数は島根県が134.75人と9年連続で最も多く、次いで高知県が126.29人、鹿児島県が118.74人、一方、最も少なかったのは32年連続で埼玉県で42.4人、次いで愛知県が44.42人、千葉県が49.12人となっているそうです。ご長寿おめでとうございます!!
 
9月15日までに100歳以上になる人の全体の88%にあたる7万6450人が女性で(男性は1万60人)、最高齢は福岡市に住む118歳の田中カ子(かね)さんだそうです。
明治36年生まれの田中さんは「存命中の世界最高齢」としてギネス世界記録にも認定されていますが、田中さんの目標が「120歳まで元気に暮らすこと」だそうですから凄いことだと思います。

総務省がまとめた2021年9月15日現在の人口推計によりますと、日本の65歳以上の高齢者は3640万人で過去最多を更新し、総人口に占める割合も過去最高の29.1%で、世界で最も高くなっていることも報じられました。
男女別に見ますと、男性がおよそ1583万人、女性がおよそ2057万人で、女性が474万人多くなっています。

第2次ベビーブーム期(1971年から1974年)に生まれた世代が65歳以上になる2040年には、この割合が35.3%になると想定されていますが、こうした数値を気に掛けることなく、まずは「シニアを元気にする方法等々を構築していくこと」が今は大切かと思います。

調剤薬局をベースとした予病・未病対策、地域の整備工場のショールーム等を活用したシニアの認知・体力測定と測定からわかった部位を鍛える運動を継続して取り組むこと、麻雀大会開催での認知症予防等々を結心会でも取り組んでいますが、取り組むことで何らかのビジネスモデルが構築できると信じています。
これができれば、次はどうするかというと、日本に続いて高齢化社会を迎える全世界にこの解決策を発信するのです。未病・予病を含めたシニアを元気にする取り組みそのものを海外に「輸出する」ことで大きな収益を作ることができるのです。

ここが高齢化社会に取り組むポイントかと考えています。
そのために色々と実証実験をし、ありとあらゆることを試す必要があります。地域の保険代理店がこうした活動をすることで、必ず高齢化社会を支えるビジネスモデルを構築することができると考えています。こうした未来を見据えて全国各地の保険代理店が手を組んで高齢化社会に対する解決策を講じていく必要があります。

地方の代理店の周辺には高齢者が多いですが、これはチャンスなのです。積極的な高齢者支援を色々と取り組み、各地の代理店と情報共有し、完成版を構築していきましょう。未来の大きな収益源となることは間違いないと思いますよ。

保険ショップも専門店化の時代?

  • 2021/09/21
  • ネクタイ派手夫の保険流通革命メルマガ

ここ最近、街中で「餃子専門店」「たい焼き店」「唐揚げ専門店」「たこ焼き店」「チーズ専門店」などを見かけることが増えたと思いませんか?イートインスペースはなく、買って持ち帰る形態のお店です。特に駅前エリアで見かけるようなお店は、行列になっていることも珍しくありません。ちょっと前までは行列ができる店舗は「タピオカ専門店」でしたが今は昔、アッという間に消えてしまい、別の専門店が入っていますね。では、一体なぜ街角のテイクアウト専門店が人気を博しているのか、考えてみたことがあるでしょうか。

まず、こうしたテイクアウト専門の店舗は、ちょっとしたスペースで開業できるのがポイントです。コンビニはだいたい40~50坪が必要とされています。小さな飲食店でも10坪以上はないと難しいと思いますが、世の中には5坪や8坪といった中途半端な物件もあります。この小さなスペースでできる商売がこうした「専門店」になります。こうした専門店にどういう理由で訪れるのかという調査を見たことがありますが、「たまたま」だったり、「そこに店があったから」だったりと多くの人が「高いモチベーションを持って買いに来ていない」点にも特徴があります。ネクタイ派手夫は甘党なので大阪に行くと「御座候」の店舗を見つける度に「赤2つ」と注文しますが、それも「たまたま」での購入が大半です。確かに「今日はたい焼きを買うぞ!」と意気込んで買いに行くことは、あまりなさそうですよね。たまたま通りかかった道沿いに店舗があり、「お、たい焼きか。1個買ってみようかな?」くらいの気持ちで買うのではないでしょうか。

だからこそ、これらの小スペースな店舗は立地が重要です。わざわざ行かない店、モチベーション高く買いに行かない店なので、業態としては吸引力が強くない業態ということになります。そうなると、まずは目につくところに出店するのが肝心です。

であるならば、保険ショップの小型出店も今だと旬かと考えています。保険ショップもわざわざ来店されることは少ないので、ふと「医療保険ショップ」「がん保険ショップ」「ネット系自動車保険ショップ」「火災保険ショップ」といった店舗があれば寄られる方はいると思います。医療保険だけであれば資料も少なくて済みますし、お客様の意向確認、意向把握も簡単で、比較推奨も容易でスタッフも少なくて済みますし、自動車保険や火災保険は満期が近い人が来店されることが想定されますので、決まるのが早く、収益性が高いと考えます。

更に保険ショップの「強み」であった「複数の保険会社を取り扱う店舗」から「1社しか取り扱わない店舗」にしても良いと思います。アフラックショップや昔はアリコいいなショップなるものがありましたが、1社の商品でしかも医療やがんに特化すれば、会社帰りに相談に来て翌日の会社帰りに契約というストーリーもできると思います。

「専門店」が伸びる今、保険ショップも5坪くらいのにぎやかな場所の隙間をついて、医療、がん保険特化、更に1社専属保険ショップ出店を検討されて如何ですか。「サテライトショップ」だと考えて、朝夕の出勤時間帯にシフトを多く組んで、日中や土日は1人体制でイケると思います。

保険ショップも飲食店や小売業と同じです。世の流れを見て時流に乗ることが肝要ですよ。
取り組んでみたい保険会社の方、ご一報下さい。

無人の保険ショップの可能性

  • 2021/09/15
  • ネクタイ派手夫の保険流通革命メルマガ

最近、保険代理店さんとお話しして出てくる言葉が「マーケットはあるのに人がいない」です。

そんな中、ファミリーマートが、店員を介さずに無人で決済できるコンビニを2024年度末までに約千店に拡大する方針であることが報じられました。

客が手に取った商品を店内の天井カメラが読み取って自動精算するという仕組みで、商品の補充では人手が必要ですが、常駐する店員の人数を半分程度にまで抑えられるとしています。

コンビニが飽和状態にある中、無人店舗は人手を減らしてコストを削減できるため、これまで出店できなかった人通りが少ない地方都市などでの展開も視野に入れているとのことです。人口減少で働き手の確保が課題となっており、デジタル技術を活用して運営の効率化を目指す一環としています。