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AIスピーカー

  • 2017/06/23
  • Dr.ウエノの保険コラム

音楽やニュースを聞くなど、さまざまな操作を音声でできる「AIスピーカー」がアメリカで普及する中、通信アプリ大手のLINEは今年、AIスピーカーを日本で発売すると初めて公表しました。
この分野で先行するアメリカのIT各社も、日本での販売を検討していて、スマートフォンに続く新たな情報端末として、競争が激しくなりそうですね。

AI=人工知能を搭載した「AIスピーカー」は、話しかけるだけで、好きな音楽や興味のあるニュースを再生するなど、さまざまな操作ができる端末で、アメリカで普及が進んでいます。「天気にあった音楽をかけて」と呼びかけると、自動で曲を選び、再生するなどの機能をテレビでも紹介していました。人の気持ちは様々なので的確な音楽が100%流れるとは想定できませんが、面白い話ではありますね。声で操作するAIスピーカーは、指で操作するスマホに続く端末として、アップルやアマゾンなども日本での販売を検討していて、何を使うかの選択で迷うことになりそうです。

それにしても、ITの進化たるもの凄まじいものがありますね。
ちなみに、このAIスピーカーに保険相談依頼したらどう反応するのでしょうか。

今、多くの方がウェブ上で、例えば「保険相談 有楽町」とかで検索し保険相談する場所を選択したり、「一番安い医療保険」とかで検索し商品内容のチェックをしたりしています。保険はこれだけ多くの方々が加入されているにも関わらず、分かり辛い内容でもあります。そのため、保険の事を良く知っている保険募集人が、お客様の声を良く聞いてお客様の意向に沿った保険商品の提案を、募集人個々の能力に頼って提案しています。ウェブで単純に保険料の安さで比較できるサイトもありますが、商品ごとに保障内容も異なりますので一概には判断できません。そこで保険相談は「フェイス・トゥ・フェイス」が基本となっています。
これをAIスピーカーはどう答えていくのか大変興味がありますので、AIスピーカーが販売されたら是非購入したいと考えています。
質問事項を考えて、同じ質問に対し常に同じ回答をするのかも試してみたいと思いますね。

また、アマゾンがリアル・スーパーマーケットを買収するというニュースが流れました。
米国はエリアが広大で通販がここまで栄えました。日本は国土が狭いので、注文した当日に荷物が届くというサプライズを登場させ、誰もリアル店舗に行かなくなり商業施設の苦戦が続いていますが、「いたちごっこ」で面白いですね。
金融とITの融合でフィンテックが叫ばれ、保険でも「インシュアテック」といった造語が使われるようになりました。顧客の利便性を高め、「保険料が下がる」という面では興味深いと思います。
色々発表される最新ITに乗り遅れることなく、最新ITをまずは使ってみて、どう展開させるかを我々も実体験しながら取り組んで行くことは必要だと思います。

保険ショップの真髄

  • 2017/06/23
  • ネクタイ派手夫の保険流通革命メルマガ

先日、商業施設でたまたまリーシング担当の方とお会いする機会があり、しばらくお話しさせていただきました。

たまたま出店している保険ショップの見学に行ったのですが、この出店されている保険ショップが心遣い細やかに顧客対応されていることを話題にしたら、「何故、この保険ショップがここに出店したかの経緯」を教えていただきました。

それは、こんな流れです。
①リーシング担当の実のお姉さんが近所の保険ショップに行って保険相談されたら、その対応が余りにも素晴らしく感動されたということで、この話を弟さんにされました。
②弟さんは自分が手掛ける新店の商業施設に保険ショップを出店させたかったので、お姉さんから聞いた保険ショップに直接電話をされて、代理店の社長と面談。
③双方、お話し合いの中で合意に至り、出店に至った。
こんな素晴らしい経緯をお聞きして感動しました。

その後、しばらくお話しする中で、たまたま商業施設内の鰻屋さんでお昼食べたことを伝えたら、鰻屋さんが当該商業施設で一番、売上が高く、しかも半端ない数値を教えていただきました。
それを聞きながら、当該商業施設の客層を把握することが出来ました。
チョットしたことから、色々な情報がつかめて大変、勉強になりした。

その後、しばらくお話ししていましたが、最後に「別の施設で出店希望があるので改めて連絡しますね。」と言われました。

商業施設に出店している保険ショップの真髄とは、こうしたものだと思います。
商業施設のリーシング担当の根っこは「お客様」です。我々、保険ショップも「お客様の笑顔」のために日々努力をし、進化をし続けています。
こうしたことが解るもの同士が、心と心が通わせ、同じ視点から意見交換すると、こんな楽しんお話が出来ます。

見学していた保険ショップを後にしてエスカレーターに乗ろうとしたら、保険ショップのスタッフ全員が店頭に立って、深々とお辞儀され、「お見送り」をして下さいました。そのお辞儀はエスカレーターの乗った我々の姿が消えるまで、1分以上続いていました。素晴らしいお見送りに改めて感動しました。こうしてお見送りされたお客様は間違いなくこの保険ショップで契約されますよね。また、そうした姿を目にした他の通行客も、保険のことで相談するなら、この保険ショップにすると固く思われると思います。
こうした一寸した日々の「おもてなし」が保険ショップの真髄でもあります。

久しぶりに清々しい気持ちになれた保険ショップ見学となり楽しかったです。

銀行子会社保険代理店の展開

  • 2017/06/16
  • Dr.ウエノの保険コラム

銀行や信用金庫などの預金残額は2017年3月末時点で、過去最高の1053兆円になったと報道されました。
日銀のマイナス金利政策で金利はほぼゼロにもかかわらず、中高年が虎の子の退職金や年金を預け続けています。預金は銀行の貸し出しの原資ですが、今は活用されないまま積みあがる「死に金」。これでは日本経済が湧きたたない訳ですよね。

では銀行は何で生きていくのか?
ここ数年は完全に「保険販売による手数料」が大きな柱でした。ターゲットは「退職者」の退職金!預金していてもマイナス金利ですので、退職金の一部を保険にシフトして資産運用させようとし一昨年は年間5兆円もの資産形成系保険を取得し膨大な販売手数料を稼いでいました。しかし、銀行窓口販売では金融庁からの圧力もあり、顧客に対し「手数料開示」を自主的にすることになり、取り扱いは一挙に減りました。流石に、顧客に「これだけの保険料を戴くとこれだけの手数料が入りますが宜しいですか」では商談も進み辛いですよね。当然、保険会社も手数料開示されては「そんなに手数料払ってもやっていける保険会社って何だ」という展開にさせないために窓口販売手数料を下げてしまいました。追い打ちをかけるように、マイナイ金利下で資産形成系保険も一斉に値上がりしたり、売り止めになったりして売る商品自体も無くなくなって来ました。

そこで、銀行は「子会社である保険代理店」の活用に着手し始めています。銀行自体で言えば、駅前立地の支店は不要と言われています。Dr.ウエノも家の近くの銀行を使っていますが、一階のATMに行くことはあっても2階のフロアに行くことは皆無と言っても過言ではありません。駅前に立派な建物を有して多くの行員を抱えておく必要性が無くなっています。この流れで駅前立地の銀行支店は次から次へと無くなっています。で、この無くなった銀行支店を如何に活用するかで、銀行子会社保険代理店の登場となります。

銀行子会社保険代理店は、保険以外に投信であったり、カードローンであったり、不動産仲介であったりと色々な業務が可能です。だって「ノンバンク」ですから。

保険については、ターゲット層を従来の「退職者層に対する資産形成系保険販売」から「リテール層に対する保障系保険販売」に大きく舵を切ろうとしています。しかし、この「リテール保険販売」はそう簡単に出来るものではありません。特に年収と変なプライドの高い行員さんには勉強したからと言って出来るものではありません。
そのため、銀行子会社保険代理店が、地元保険代理店を買収、或は保険ショップ代理店との業務提携に走っています。保険ショップ代理店との提携による銀行支店をショップ化する展開は既に50店舗を越し、買収も数行が実施しています。

でも、それだからと言って進展すると簡単なものではありません。
保険販売の「根っこ」が分からないと無理です。

「Know How」ではなく「 Know Who」と何年も言い続けていますが、分からない方が多く、その意味では、まだ暫くは保険代理店業界も安泰なのでしょうか?


自動販売機に貸し傘

  • 2017/06/16
  • ネクタイ派手夫の保険流通革命メルマガ

梅雨の時期を迎え、忘れ物の傘を自動販売機の横に備え付けて無料で貸し出すサービスが、東京都内などで始まりました。

何と、このサービスは、大手飲料メーカーのダイドードリンコが、東京など関東地方の1都5県と愛知県に設置している『自動販売機』、合わせて40台で始めたものです。

しかも、無料で貸し出す傘の多くは、駅や列車などに利用者が置き忘れたものを飲料メーカーが買い取ったり譲り受けたりしたもので、ある意味「エコ」にもなりますよね。自動販売機の側面に7本、備え付けられているそうですので、見つけたら写メ撮ってみて下さい。。
今月中に設置した自動販売機を210台に増やすとのことで、意外と近くで発見できるかと思います。

今回、傘を提供した鉄道会社3社では、傘の忘れ物が合わせて年間10数万本にも上るということで、東急の担当者は、「置き忘れの傘は、全体の2割ほどしか返却できていないのが実態で、残りは処分していた。必要な人に使ってもらえればと思い、今回の取り組みに協力した」と話していました。

この飲料メーカーでは、すでに関西地方で同じサービスを行い好評を得ているということで、「自動販売機は飲み物を販売するだけだったが、傘を通じて地域の役に立つことで商品購入のきっかけになれば」と話していました。

「梅雨」シーズンに合わせて、なかなか旬なニュースだと思います。
でも、この「貸し傘」ですが、既に数年前から「保険ショップ」でやっています。かなりの割合で商業施設の出入口近くに保険ショップは出店しています。突然の雷雨で駐車場の車まで行けないという方も多く、こんな際に、傘をお貸ししています。
傘は保険ショップで購入し、誠に申し訳ないのですが、ビニール傘に大きく「保険ショップ名をマジックで書かせて」いただいています。こうした表記をしておくと、ほぼ100%の割合で次回商業施設にお越しの際に返却いただけます。「傘を借りれて助かったよ」という声が圧倒的で、傘を返却に来られた際に保険相談に繋がる切っ掛けになっています。

こうした「ちょっとした心遣い」が保険ショップ成功の鍵となります。
先日、久しぶりに商況施設のリーシング担当の方と話す機会があり、こうした話をしましたら大変喜ばれていました。話の後、リーシング担当から言われた一言は、「別の所にも保険ショップ出店して欲しいので、また連絡します。」でした。
心遣いが出来る保険ショップをリーシング担当者も探しているのです。

保険ショップは、「サービス業」です。
ドコモも保険ショップ始めましたが、ここの保険ショップは「小売業」の域を出ないですね。
幸いにも、サービス業の根っこが分からない方が多く、我々からすると競業相手にもなりませんね。


若年層の保険の意識

  • 2017/06/09
  • ネクタイ派手夫の保険流通革命メルマガ

先般、流通経済大学の学生たちが事務所に来てくれて、保険についての意見交換する機会を得ました。流通経済大学は茨城県龍ヶ崎市と千葉県松戸市にキャンパスを置く大学で、わざわざ東京の事務所まで来てくれました。
 
学生たちが考える仕組みの中で、「保険」を活用したいということで、意見を聞きに来られました。約2時間ほど、学生たちと意見交換し、逆に学生たちがこんな保険だったら加入したいと思うリスクを聞いていたところ、意外にも「チカン冤罪保険」に強い関心を示しました。
 
彼ら学生にとって、「今」を否定されることに異常な抵抗感があるのに驚きました。
チカンと間違えられた段階で仕事も無くなり、「今の社会」から放り出される恐怖が凄く強いことがよくわかりました。チカン冤罪保険は、「交通費の一部」と考えて、是非加入したいと言っていて、社会人よりむしろ社会に出る前の学生向けに売れるのかと思いました。もし著者が今、学生でチカンに間違えられて、社会から放り出されたらどうするかを考えたら、恐らく海外に飛び出して仕事を探して、グローバルなビジネスマンになって日本に錦を飾るけどなと言ったら信じられないといった顔をされました。
そこで、「君たちが一番恐れる社会から放り出されるような事件・事故に巻き込まれた際に、海外に行って再起するために例えば半年間、英語かタイ語といった語学教室に通える費用を負担する保険があったら加入する?」と聞いたところ、間違いなく加入するとの回答でした。
 
若い人のことは若い人とじっくり話さないとわからないですね。機会があれば、こうした学生たちとの意見交換を色々な大学としてみたいと思いました。ドコモが保険ショップをスタートした際、その目的の一つに「若年層に保険を浸透させたい」としていました。日本生命も若年層の保険料を割り引き、加入し易くしていますが、「価格」ではないことは読者の皆様がご承知の通りだと思います。

「若い人のことは若い人に聞く!」これしかないですよね。
でも、この機会を如何に創っていくか?が大きな課題だと思います。大掛かりなことは出来ませんが、各地の保険代理店の皆さん、是非、近くの大学に声をかけて、少なくても良いので学生たちとの意見交換の場を作ってみては如何でしょうか。
以前、保険ショップのイベント開催の際に近くの大学に求人広告を出して中長期のイベントの際にアルバイトを活用していましたが、こうした展開から若い人の考えを知る機会を作ることが出来るかと思います。
あとは、保険代理店自体に若い方を採用することだと思います。頑張って毎年「新卒者」を採用されている所もありますが、採用することで若い方の考え方を理解できると思います。

保険代理店としても「若年層対策」を真剣に考えてみて下さい。