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新型コロナで変わる生活様式・顧客の需要

  • 2020/05/15
  • Dr.ウエノの保険コラム
新型コロナウイルスの感染拡大は消費に大きな変化をもたらしています。
新聞等でそれらの変化を報じていましたので、ちょっとまとめてみましょう。

まず、外出自粛による「巣ごもり消費」の売れ筋が変わり始めたと報じられました。
在宅勤務の広がりや休校の長期化で「スナック菓子」や、家族で調理を楽しめる「ギョーザの皮」の販売が伸びる一方で、乾パスタや冷凍食品など保存性の高い商品の伸びは鈍っているそうです。一時期の買いだめの混乱は収まり、「嗜好性や家族だんらんなどを重視した買い物」が増えつつあるようだと分析していました。飲み会もオンラインを使った飲み会が盛んだそうで、「家飲み」で自宅での酒類販売が15%強アップしたことも報じていました。

モノの購入では在宅勤務が増えたためにパソコンが前年同期1.5倍と復権した一方、外出自粛とマスク着用で女性は化粧をする必要がなくなり、これにより化粧品ニーズはスーパーやコンビニでの売上が前年同期で50%以上も急減したことも報じられていました。コロナ禍は在宅勤務が普及する弾みになりそうで、特殊な状況の中に新たな消費の形も浮かんでいていると思います。

また、最近アマゾンでモノを買うと直接購入物を宅配業者から受け取るのではなく「置き配」に変わりましたよね。こっちの方が便利で、常にメールで配達状態が分かるので安心感もありますよね。置き配が定着すれば再宅配がなくなり物流のコスト高も収まると思います。災い転じてという感じですが、医療でも一挙にコトが変わりました。

その一つが「オンライン診療」。
「オンライン診療」とは、電話やインターネットを使って医師が離れた場所にいる患者を診療するもので、新型コロナウイルスへの感染リスクを減らそうと、厚生労働省は、規制を緩和して一定の条件の下で初診からの利用も認めました。厚生労働省によりますと、この「オンライン診療」に対応している医療機関は全国でおよそ1万1000に上るということで「やればできるではないか」という感じを受けています。オンライン診療は、まず患者が保険証などをパソコンやスマートフォンを通じて医師に見せ、本人確認をしたうえで、症状を説明するとし診断を受けるというもので、薬が処方された場合は、患者が自宅近くの薬局を選んで医師に伝え、医師からその薬局に処方箋が送られます。そして、薬局から電話やオンラインで服薬指導を受け、薬を自宅に配送してもらうこともできます。

同様に、自宅から処方薬(医療用医薬品)を購入できる「オンライン服薬指導」の利用が徐々に広がっていることも報じられました。本件は2020年9月予定だった解禁が、コロナ対策で2月末に一部前倒しされ、さらに4月13日からは上述の医師の診察から薬の購入まで初診者でも電話で済ませることが可能になったことで更に利便性が高まり、4月の利用が前月比で2倍になった調剤薬局もあると報じていました。

色々なこと、消費の傾向が大きく変わりました。
国は今後の「生活様式」を変えるよう国民に呼び掛けました。
従来の考え方そのものが一挙に大きく変わろうとしていますね。

先般、中堅賃貸不動産管理会社の方とお話ししましたが、今後、家賃という概念はなくなり、「家財・家電・生活消費材等々一式備え付き」でホテルのように1人幾らという部屋利用料のサブスクリプションに変わると仰っていました。これに洋服の青山と組んでスーツのサブスクリプション等を組み込めば、本当に体一つで来て、いつでも出ていけるということが実現できますよね。家賃という概念がなくなれば敷金、礼金の概念もなくなることになります。

保険は非対面募集が容認されましたが、今後、どう変わるのでしょうか。保険という概念そのものが変わる時が来ていると思います。生損保とも全ての病気・事故等に対応できるアンブレラ方式になるのかわかりませんが、概念が変わるという意識を持って、次の手を考える必要があると思います。答えはありませんが、皆で考えていきましょう!!