雨の日に外出するのって億劫になりますよね。梅雨となると来客が減るということで、色々な企業が「雨の日でも来店したくなるサービス」を展開しています。それが「雨の日だけの割引サービス」です。
松屋では降水確率70%を超すと「雨の日クーポン」が携帯電話に配信されアプリを提示すると30円から70円の値引きが出来るサービスを展開しています。
成田ゆめ牧場では、朝8時に発表される降水確率だけ入場料を割引するという制度を導入していて、降水確率100%の場合は何と「無料」になるそうです。こちらはホームページ上で印刷した割引用紙を受付に持参してOKとのことです。
横浜のシンボル、ランドマークタワーでも、雨の日キャンペーンとして、1000円の展望台の入場券を購入すると、なんとドリンク1杯がタダでついてきたり、ポストカードももらえるサービスを展開しています。10時ぴったりにちょっとでも雨が降っていたら、そのあとすぐに止んでも11時までキャンペーンが適用され、毎時間ごとに観測するそうです。
更に、東急リゾーツ&ステイ株式会社が運営するゴルフ場において、東急ゴルフリゾート公式予約サイトからご予約のお客さまを対象に、プレー日の前日正午時点でプレー日の天気予報が⾬予報の場合、当日ご来場いただいたお客さまのプレー料⾦を割り引く新サービス「⾬の日割」をスタートさせています。
梅雨シーズンで、雨が降るとテンション下がりますし、体が不調という方も多いですが、こうした雨の日割引があると出かけようかというポジティブな気持ちになりますよね。「降水予報」を活用して来客につなげる発想、素晴らしいと思います。
一方、雨の日でないと会えない方もいます。昔、三重県伊勢市に保険ショップを出店しましたが、雨が酷い日に意外な方が来店されました。それは「漁師」さんです。雨で海が時化て漁に出られない漁師さんが保険相談されにわざわざ来店されました。「海での仕事は何があるかわからないので保険相談したかったが、天気が良いと来れないので、時化た日に来ました」と来店され、その場で保険契約いただき、その後も漁師さんつながりで雨の日に限って多くの漁師さんに来店いただきました。漁師さんや建設現場の方など雨の日だと会える層を如何に効率的に取り込むかも考えていくと面白いと思います。
「天候と保険」の関係で言えば、以前にも紹介しましたが天候デリバティブ保険があります。
例えば、今年の「夏が冷夏」だったら、昨年夏の売上に対し落ちた売上分を補填してくれる保険で、うなぎ屋さんとか自動販売機のベンダー会社等で使われています。火災保険では風災、水災が補償対象となりますので、損害保険では「リスクとして天候をとらえている」ことになります。そのため、ハザードマップを作って提供したりと災害防止にも積極的に関与しています。
保険と天候は関係性が深いので、保険代理店情報として常に天候についてお客様に配信できる仕組みを考えていくと良いかと思いますね。
保険ショップとしても雨の日でも来店したくなる工夫を考えてみて下さい。