「3メガバンクが東南アジア戦略を加速している。」との記事が日本経済新聞に掲載されていました。
最近は、保険も東南アジアで生きるしかないと考えているので、興味深い記事でした。
記事の内容は次の通りです。
『これまでは進出済みの日系企業との取引が中心だったが、出資や買収を通じて現地の銀行との連携を強化する。日系企業と取引する地元企業や個人にも取引の裾野を広げ、成長を取り込む。3メガを含む国内銀行の東南アジア向け融資は5年間で7割増と好調で経営資源を重点的に配分する。
三菱UFJフィナンシャル・グループの2017年3月期の融資残高は前年比9%増の12兆3千億円になった。13年末にタイで5位のアユタヤ銀行を買収。15年1月には三菱東京UFJ銀行バンコク支店をアユタヤ銀に統合し、日系企業向けの融資を含め、タイでの事業はすべてアユタヤ銀が担う仕組みに変えた。アユタヤ銀を傘下に収め、日系企業に連なる地元の部品メーカーや従業員向けローンといった個人分野にも事業領域を広げている。タイ企業による米国企業のM&A(合併・買収)向けに資金を用立てるなど、「外―外」の取引も増えている。
三井住友フィナンシャルグループも地場の大企業を中心に中核となる顧客企業を200社選び、預金や為替取引など資金需要を取り込む。三井住友銀行は約1500億円を投じてインドネシアの年金貯蓄銀行への出資比率を40%に引き上げた。法人取引に加え、スマートフォンを使った送金サービスなど個人取引にも注力する。
みずほ銀行の東南アジア向け貸出残高も17年3月末時点で約4兆4千億円で4年前に比べ6割近く増えた。東南アジア諸国連合(ASEAN)地域で決済ビジネスへの参入も検討しており、丸紅と協議中だ。
3メガ銀は東南アジアの開拓余地の大きさに期待している。融資額はまだ米国向けの10分の1ほどだが、2億人を超えるインドネシアといった人口の多い国が複数ある。日系企業のカバーだけでは成長が限られるため、地元に精通した現地銀行と連携してリスクを抑えながら需要を取り込む。ただ、資本を入れれば現地需要を取り込めるわけではない。自行のグローバル網といかにシナジーを持たせられるかが問われる。
日銀によると、3メガ銀を含む国内銀行の東南アジア向け融資は17年3月末時点で約22.4兆円で、過去5年間で75%伸びたがその伸び率は近年鈍化しつつある。日系企業向けから、現地市場の取り込みに一段と踏み込むことで新規需要の取り込みを狙う。』
如何でしょうか。日系企業に連なる地元企業や従業員マーケットは非常に大きなマーケットだと思います。
保険も国内の代理店がブローカーとして現地邦人に保険販売していますが、地元国民に販売しないとパイは限られます。
日本での保険募集スタイルは海外でも通用すると考えています。保険代理店による募集、保険ショップ、WEBによるリーズ獲得によるマーケティング、コールセンターを活用した募集等々、この10年間を支えた色々な保険募集スタイルを海外でトライしてみたいと思っていますが、如何でしょうか。