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2020年3月期の生命保険会社各社の決算状況が発表されました

  • 2020/07/13
  • ネクタイ派手夫の保険流通革命メルマガ
生命保険の販売が急減しているとの新聞報道がありました。

主要14社の2020年3月期決算では、新規の契約から得られる年間の保険料収入が11社で前の期比2ケタ減となったと報じていました。
新型コロナウイルスの影響を受けた外貨建て保険と節税メリットが魅力になっていた経営者保険の販売が急減したと報じられていましたが、何といっても節税保険売り止めが効いていると思います。

新規契約が最も減ったのはかんぽ生命保険で、不適切契約問題が響き半減したそうです。
東京海上日動あんしん生命保険(46%減)、朝日生命保険(40%減)も4割を超え、業界首位の日本生命保険は21%減、同2位の第一生命ホールディングス(HD)は31%減だったそうです。

生保各社の新規契約に急ブレーキがかかった要因は主に2つと報じていました。
1つは外貨建て保険の販売不振。コロナ禍に対応するため世界の中央銀行が相次いで利下げを実施したことで海外の金利が急低下。利回りを確保できなくなった多くの生保が、外貨建て保険の販売を停止したことが痛手となったとしています。

2つ目は節税を売りに販売を伸ばしてきた経営者保険への逆風で、税制の見直しで魅力が薄れ、各社が関連保険の販売を一時止めたためだとしています。

唯一、新規契約が増えたのは16%増の富国生命で、他社の新規契約を押し上げてきた外貨建て保険、経営者保険を扱っていないためとしています。
既存契約も含めた保険料等収入(売上高に相当)は日本、第一など10社が減少。訪問や対面を基本とした営業はコロナ禍で一時ブレーキがかかったことも要因としていました。
生命保険各社の決算状況は、生命保険協会のホームページに一覧がアップされていますので、確認しておきましょう。

保険ショップを運営していた際に来店されたお客様から「勧められた保険会社のソルベンシーマージンを教えて下さい」と言われたことがあります。その際は、直接来店されたお客様と電話して理由をお聞きして理解したので、お客様に「珈琲代をお支払いするので1時間だけ待っていただきますか」とお伝えして、一斉に保険会社全社に電話連絡してソルベンシーマージンを聞き、一覧表を作成して、1時間以内にお客様にお渡しさせていただいたことがあります。それから、保険会社のホームページにソルベンシーマージンが表記されるようにもなりました。

お客様に安心して保険検討いただくためには保険会社の決算状況等もお伝えする義務があると考えます。最新決算状況から各社のソルベンシーマージンを一覧表にして保険ショップでも表記してみましょう。