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SOMPOホールディングスのサムライ計画

  • 2021/03/08
  • Dr.ウエノの保険コラム
SOMPOホールディングスのサムライ計画が始動したと報じられました。
らしいネーミングですよね。東京海上、三井住友海上では絶対つけないと思いますが、ここにSOMPOホールディングスの強みがあると思います。

因みに、サムライ計画って何かというと、要するに「脱保険」へ向けた本格始動という感じでしょうか。プロジェクトを支えるのは、データ解析ユニコーンの米パランティア・テクノロジーズ社になります。ここをベースに一般的な企業のDXとは一線を画し、SOMPOホールディングスのグループが『蓄えるデータ自体で稼ぐ』ことがプロジェクトの狙いとしています。

データビジネスとしての展開は、
① 介護・医療
② 防災・減災
③ スマートシティ・モビリティ
④ 業務最適化
とし、中長期的にそれぞれのビジネスを数千億円規模に拡大させたいと発表しています。
リアルな情報を一つのプラットフォームから色々なニーズに合わせて引き出すことができるということでしょうか、これを「リアルデータ・プラットフォーム」と称しているようです。

でも、よく考えてみて下さい。この情報源の多くは誰が集めた情報でしょうか。そうです。皆さん保険代理店の募集人が集めた情報で、しかも、日々、情報は更新されています。それも日々保全等で動かれている保険代理店の皆様の努力の賜物ですが、これを保険会社に吸い取られるのでなく、保険代理店同士がネットワークを構築して活用していくという発想は如何でしょうか。

損保ジャパン社は皆様もご承知の様に「一代理店最低5億円の収保規模が無いと不要」と公言していて、実際に「5億円の規模を確保するためにだけの代理店の統廃合」が進んでいます。しかし、単なる数字合わせの統廃合であって何も生み出してはいません。むしろ、社内はガタガタで、ひどいところは毎年社長が交代するという「ビジョンなき統廃合」が進みました。結果、また分裂をしては元の木阿弥になっていますが、統廃合には「大義」が、そして経営理念が不可欠です。理念の根底は「お客様のために何ができるか」になります。お客様のために痒いところまでどこまでも手が届くという状況を作るためにも個人情報が必要となります。お客様のために何かできることを探すために個人情報の質と量を高める理念があれば、日々の行動も腑に落ちると思います。そうして集めたデータを保険会社でなく保険代理店自らが活用するというスキームを創ろうではありませんか。

保険代理店こそが「脱保険」の旗手として、しかも全国の代理店が一丸となって動く時が来ています。さあ、結心会に集合しよう!!