メルマガ一覧

集客に役立てようとニトリが低価格ステーキ店を店舗併設

  • 2021/05/10
  • ネクタイ派手夫の保険流通革命メルマガ
ニトリホールディングスが外食事業に参入したことが報じられました。
 
卸を通さずに食材を調達し、店舗では自社の家具や食器を使うなどして運営コストを下げ、将来的にはは家具と同様に生産から販売までの一貫体制を目指すとしています。
店舗名は「ニトリダイニング みんなのグリル」。
 
まず東京都足立区と相模原市のニトリの家具・雑貨店に併設する形で低価格ステーキ店を設け、集客面で家具店との相乗効果に期待するとしていますが、外食事業単独で利益を出せる規模への拡大を狙うとしています。
 
主力は500円のチキンステーキで、大手のファミリーレストランチェーンの800円程度に比べ割安に価格設定して、持ち帰りサービスにも対応します。食材は食品メーカーなどから直接仕入れますが、将来は畜産などにまで手を広げることで販売価格を下げたいとしています。ニトリは家具・雑貨の分野で生産から販売に至るまで自社で行うSPA(製造小売り)の事業モデルをテコに成長しましたが、そのノウハウを外食事業にも応用するとしています。
 
外食店をニトリに併設すれば、ニトリに来た顧客の滞在時間が伸びて客単価が増えると思いますし、ステーキを家族で食べに来てニトリにも寄って行くという方が増えると思います。ニトリの店舗敷地内には飲食店等がありますが、これを自社展開していくことで外食産業への参画と店舗集客の2つの役割を担わせるとは、流石ニトリという感じです。

昔、保険ショップもこうした「併設店舗」がありました。
秀逸は「ネイルサロン併設保険ショップ」で、広告を打たなくてもネイルサロンには女性の来客があり、ここから隣の保険ショップへ送客していました。ガバナンスがあるので、当然店舗同士は壁で仕切って相互に出入りできないようにしていましたが、ほぼ100%ネイルサロンから保険ショップへ誘導出来ていました。クイックマーサージ店併設は各地に数十店舗ありましたが、これも保険ショップへの集客につながりました。変わったところでは「ガチャガチャ」を30機くらい置いた保険ショップもありましたが、レアモノが取れるガチャガチャということで「大人がたくさん来店」し、意外にここから保険ショップ誘導が出来ていました。

「保険ショップに行きたい、行くのが好きだ」という方はいらっしゃいませんよね。そのために別の用途の店舗で集客して、隣接する保険ショップに自然と誘導するという「併設店舗」、こんな時代なので再考する必要があるかと考えます。
そういえば「占いの館」を併設した保険ショップもありましたね。占いの館で悩み事・困り事を相談しに来る方はビックリするくらい多くて隣接する保険ショップは非常に繁盛していました。占いが人気を呼んで地元放送局にも登場し、更にエスカレートした記憶があります。

「併設保険ショップ」、如何ですか。やってみたいという方はご相談に乗りますので、連絡下さい。