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「店舗」は常にマーケティングして展開を変化させないと衰退するだけ

  • 2021/06/07
  • ネクタイ派手夫の保険流通革命メルマガ
ローソンは介護拠点併設型店舗「ケアローソン」で高齢者向けに、新型コロナワクチン接種の対面相談サービスをはじめたことが報じられました。
高齢者への集団接種が始まるなか、予約方法などに不安のある高齢者を支援するもので、まずは2店舗でサービスを展開し、効果を見ながら全国のケアローソンでの実施を検討するとしています。タイミリーな展開、面白いですね。

それにしても、このニュースを見て初めて「ケアローソン」の存在を知りました。介護拠点に蛍雪型の店舗とはローソンの戦略って面白いですね。

そう思っていたら、今度はコンビニ店内に自社で仕入れた書籍を並べた「ローソンマチの本屋さん」の1号店が埼玉県狭山市にオープンしたことが報じられました。
ローソン狭山南入曽店の4分の1ほどのスペースで、文庫本や雑誌など約9000タイトルを販売するそうです。
本格的な書籍売り場を設けることで新たな客層を開拓し、他の商品を「ついで買い」する機会を増やすのが狙いです。
ローソンは2014年から、地元の書店と協力した併設型店舗を展開し、現在は埼玉、神奈川、広島の3県に21か所あるそうです。
コロナ禍で在宅時間が増え、併設型店舗で本の売り上げが伸びていることから、出版取次大手の日本出版販売から本を直接仕入れるタイプを初めて出店したもので、24年度までに両タイプを全国で計100店に増やす計画だとしています。

動きが速い!
マーケティングをしっかりして傾向が明確になると直ぐに動くとインパクトありますね。

コロナ禍の中にあって店舗を新たに増やしているのは他にもあります。
それがヤマダホールディングスの「中古家電事業」で、店舗数を今後2年で2倍の100店に引き上げるそうです。家電のレンタルも検討するとしています。
同時に家電の再生や再資源化に加え、焼却処分までをグループで完結する体制を整え、循環型モデルで縮小傾向の家電市場を深掘りするとしています。リサイクルでSDGsを目指す取組の一環ですが、方向軸が良いですよね。

他にも、中古ブランド品流通大手のコメ兵ホールディングスは2024年3月期までに店舗を3倍の約150店に増やすことが報じられました。大都市で買い取り専門店を中心に100店開業するとしています。
新型コロナウイルス禍で消費者が外出を手控え、売り上げが落ち込んでいる中、自宅の不用品の「断捨離」ブームを背景に中古の雑貨や宝飾品などの品ぞろえを広げるとしています。

皆さん、店舗の展開方法を良くわかっていらっしゃいますし、動きが本当に早いですよね。
時代が大きく変化する中、保険ショップは全く動きがありません。数年前から「保険ショップもあと何年持つかなー」と言っていますが、「みどりの窓口」や「チケットぴあ」の店舗等のように衰退していくことは明白です。もっと時代をマーケティングして保険一本でなく保険周りの商品・サービス等を提供できる新しいショップ形態に変態させていくことが求められているのです。