メルマガ一覧

保険代理店の事務所、ショップの活用

  • 2021/08/30
  • ネクタイ派手夫の保険流通革命メルマガ
ファミリーマートと伊藤忠商事はデジタルサイネージを活用したメディア事業の新会社を10月に設立すると発表したことが報じられました。
 
1日1500万人が訪れる店舗網を、消費者向けの情報を発信するメディアとして活用する方針です。
ファミマの店舗に電子看板を設置し、食品メーカーの新商品などのCMを流せば広告効果は高いですよね。まず2022年春までに約3000店に導入するそうです。新会社が得た広告収入は、サイネージを設置した加盟店に月額単位で設置料として還元する方針だそうです。
業界2位のファミマは国内に約1万6000店を展開していて、セブン―イレブン・ジャパンやローソンと比べて「都市部での集客が多い」とされていて、メディアとしての優位性があるとみています。

ネット通販が拡大するなか、店舗のメディア化は新たな小売りの潮流で、米ウォルマートも顧客のビッグデータを生かした広告事業を強化し、収益源を多角化しているそうです。
国内でのコンビニの成長の鈍化も背景にあります。日本フランチャイズチェーン協会(東京・港)によると、大手7社の既存店の利用客数は5年連続で減少。成長の源泉だった大量出店の結果、1店舗あたりの経営環境は悪化しており、公正取引委員会が20年9月に公表した報告書では、加盟店の売上高から諸経費を引いた収支は5年で25%減っていたそうです。一方で社会インフラとしての役割は強まり、店舗網の維持には加盟店の経営環境改善が急務になっていました。

保険ショップでもデジタルサイネージを設置して、ここから保険会社のCMを放映し、毎月「広告料」を取っていたところがありました。また、保険ショップ「壁面」にポスター掲示することでも広告料を取っていました。保険ショップや保険代理店事務所は人の目に触れるので、広告媒体として以前から活用されていました。最近は保険会社からお金が出なくなりましたが、改めてインフラの広告媒体として活用を考えてみては如何でしょうか。

別に保険会社の広告をする必要はないと思います。お金回りに関するあらゆるフィナンシャルアイテムの広告、チラシの配布、共同でのイベント開催等々できることは多々あると考えます。昔、ニッセンと組んで保険ショップ来店者に手渡しでニッセンのカタログを配布して配布代をもらったこともありますが、書店等に置いたチラシと比べ、コンバージョン率はかなり高かったです。人を介することで単なる広告媒体でなく、もう一歩踏み込んだ広告になると思います。
広告だけでなく実際にモノやサービスを販売することも保険外収益を拡大させるために必須だと考えています。

保険代理店の事務所、保険ショップのインフラそのものの活用を少し考えてみると面白いと思いますよ。