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流通が変わり、モノの買い方が変わる

  • 2022/01/04
  • ネクタイ派手夫の保険流通革命メルマガ
JR東日本社は消費者への商品宅配の事業化に向けてスタートアップと連携することが報じられました。駅ナカ店舗で販売する食品などを駅の物流拠点に収集し、単発仕事を請け負う「ギグワーカー」を通じて宅配する実証実験を実施し、他の実験も重ねて新規事業として育成を目指すとしています。鉄道事業は在宅勤務の定着などで低迷しており、成長が続く宅配事業に活路を見いだす動きが広がってきたものと報じていました。

具体的には、JR東日本社の子会社のコーポレートベンチャーキャピタルなどがスタートアップの207(東京・目黒)と連携するものだそうです。207のギグワーカーと配達荷物をマッチングさせるサービスを使い、消費者から駅ナカや駅ビルで販売する食品などの注文を受け、品川駅の拠点からギグワーカーが宅配する実験を年度内に行うとしています。
2021年11月には新潟の漁港で朝に水揚げされた鮮魚を新幹線で都内に運び、ギグワーカーが宅配する実験を実施したそうです。新幹線で鮮魚を運ぶという考え方そのものが斬新ですよね。新潟から2時間もかからず、しかも上越新幹線はどんなに雪が降っていても遅延がないので、まさしく最速の流通になります。地産地消ではモノは売れません!人口とモノが集中する東京都で消費する「地産都消」が最も効果的ですので、新幹線の拠点である東京駅に新幹線でモノが運べると強いですよね。朝採れの農林水産物が届くようになればモノの買い方が変わると思います。

JR東日本社は「物流事業を成長の柱の一つ」に据えており、新幹線を使った物流事業だけで3~5年後にグループ全体で100億円規模の売上高に育てる計画だそうです。しかも、鉄道物流は二酸化炭素(CO2)排出量が少ない利点があるため、JR西日本社とJR九州社は佐川急便と共同で貨客混載事業の検討を始めたとも報じられていました。興味深い事象かと思います。

保険も流通を変えようと過去挑んで来ましたが、保険ショップの一般化等々もあり、流通までは達していませんが、物流は変えることができたとは考えています。オンライン保険相談が定着し、一部では「無人保険ショップ」もできてきました。コロナ禍で特に地方では依然として人と接することを気にされる方が多く、訪問販売型の営業手法も一考の必要性があると感じています。

最近、QRコードを読み込むとアプリ等をダウンロードすることなく、そのままオンラインでつながるという提案もいただきました。直接つながることもできますし、予約時間を指定することもできます。QRコードを例えば「生保の内容確認相談」「自動車保険相見積もり依頼」「相続相談」「その他何でも相談」といった4つ作って、それぞれ必要なQRコードからオンライン相談につながるとお客様の利便性も高まって良いですよね。

保険をお客様にお届けするスキームを「より早く」「よりタイムリーに」「より利便性高く」する方法を我々も構築する必要があると思いますので、2022年は模索していきたいと思います。