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天気もリスク

  • 2021/08/12
  • Dr.ウエノの保険コラム
毎日、酷暑が続いていますが、人だけでなく、ペットも大変ですよね。
夏本番を迎え飼い主に意識を高めてもらおうと、ペット保険大手「アニコム損害保険」(東京)が「犬の熱中症週間予報」を会員制交流サイト(SNS)で無料配信していることが報じられました。新型コロナウイルス禍で自宅で過ごす時間が多くなる中、犬の熱中症リスクは室内の方が屋外よりも高い傾向にあるとして、同社は注意を呼び掛けるとしています。

予報を開発したのは、同社と、獣医師で気象予報士の資格を持つ鈴木勝博さんという方で、犬の種別や体高、代謝などから独自に算出した指標に、1週間分の天気予報を掛け合わせて予報を作成しているそうです。

天気予報についてはNHKの朝ドラで主人公が気象予報士として活躍する番組が流れていて関心が高まっています。天気予報がこうしたペット向けに発信されると、色々な目的に具体的に利用できることがより明確になりますね。

ゴルフ場で雨が降ったら「雨割引」をするところがあることをご紹介しましたが、「天気をリスク」と考えると色々な保険を作ることができると思います。

天気をリスクに最初に保険を登場させたのは、ジャパン少額短期保険社で、旅行会社と提携して作ったものになります。保険料は保険会社が負担して、旅行先で3時間、6時間、10時間の降水を連続して記録した場合、旅行代金が還元されるという保険で販売当時は話題になりました。

しかし、このようにわざわざ「お天気保険」を作らなくても、約定履行費用保険を使えば、基本何でも対応できます。例えば、ゴルフ場がお客様に「雨の日の場合はプレーフィーを2000円割引します」というサービスを提供した場合、この約定を裏側で保険会社が支えるというのが約定履行費用保険になります。
販売した商品をメーカー保証とは別に5年間保証という約定を作れば、この裏側で保証金額の一部を保険会社に負担させることは可能です。販売業者にとっては他業者との差別化につながりますので、「保険を裏支えに特殊なサービスを考えては如何か」と保険代理店サイドから提案するものありかと思います。

最近は2㎞離れていると天気が劇的に違うということも多くなったように思います。
「天気はリスク」の一つです。
朝ドラで気象予報士が旬なこのタイミングで、天気に関する保険の提案を是非トライされては如何でしょうか。気象予報の会社を調べて、こうした保険の提案をするのも良いかと思います。

暑い夏、天気を逆手に保険拡大できるように、もう一汗かいてみては如何でしょうか。