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ペットの殺処分大幅減 ペット保険もお勧め時かと思います

  • 2022/05/09
  • Dr.ウエノの保険コラム
動物愛護意識の高まりもあって全国で犬や猫の殺処分が大幅に減少していることが報じられていました。引き取った数に対する殺処分率は2020年度に32.8%となり、2012年度比で44.5ポイントも減少したそうです。

最も殺処分率を減らしたのは山口で81.4ポイント減の10.8%だったそうです。中国地方が競い合うように殺処分率を低下させ、以下、広島(76.2ポイント減)、鳥取(75.5ポイント減)、岡山(74.1ポイント減)が続くそうです。山口県は譲渡機会を増やす狙いで、2014年から保健所での個人譲渡を始め、県のウェブサイトで保護犬・猫の情報を写真付きで公開し、引き取りを呼びかけた結果、2014年度に185だった譲渡数は、2016年度には2200強まで増え、殺処分数は3664から978へと減少したそうです。広島県ではNPO法人や企業が引き取り手探しを後押していて、広島県を代表する企業のマツダでは社内クラブ「ワンミャツダクラブ」を通じて犬・猫の引き取り手を探す取組をしているそうです。経費負担が増す団体の支援に乗り出したのは神石高原町で、県内の動物愛護センターから、これまで約7000匹を引き取った実績を持つNPO法人ピースウィンズ・ジャパンに対し、年間活動費約10億円のおよそ半分を、ふるさと納税で賄ったそうです。

自治体、団体、企業が意識を持って取り組めば、これだけのペットの殺処分を減らすことができることが立証された形かと思います。

そもそも、ペットを飼育している人の割合はどれぐらいかご存知でしょうか。毎年、一般社団法人ペットフード協会が発表する飼育頭数調査による「2021年(令和3年)全国犬猫飼育実態調査」によると、犬:710万6千頭、猫:894万6千頭という結果が出ています。マーケティング・リサーチ会社のクロス・マーケティングが2021年に実施した、20~69歳の男女1,100人を対象にした調査によると、現在ペットを飼っている人は26.6%。そのうち第1回緊急事態宣言後にペットを迎えた人は19.8%というリサーチ結果が出ています。ペットは家族であり、癒される存在である訳です。

ペットは家族の一員ですので、ペット保険の加入も必須だと考えますが、加入率は依然として10%程度の様です。保険代理店の皆さんは契約者がペットを飼われている場合、ペットの名前を知っていますか。ちゃんとヒヤリングシートに「ペットの名前と年齢」は書けるように枠を作っておきましょうね。ペットの話題で会話が盛り上がる可能性もありますし、名前と年齢を聞くことでペット保険の提案ができます。ペット保険を知らなかったというお客様も多いようですので、ヒヤリングシートで家族構成を聞く際にはペットの確認もしてみて下さい。

ペット保険は損保の代理店さんに向いていると思います。損保1社専属代理店でもペット保険を扱いたいからと言ってペット保険しか取り扱っていないアニコム損害保険社くらいの乗合をしたいと言っても保険会社は承認してくれると思いますし、それでも抵抗されるようでしたら少額短期保険業者が複数ありますので少額短期の資格を取って登録してみては如何でしょうか。ペット保険のお勧め時のような感じがしています。