メルマガ一覧

生命保険の大切さ

  • 2022/08/15
  • ネクタイ派手夫の保険流通革命メルマガ

生命保険協会で平成6年度から平成15年度にかけて「生命保険と私」をテーマとしたエッセイコンテストを実施し、この入選作が生保協会のホームページに掲載されています。

生命保険を募集する人間は必ず読む必要があるとして募集人研修では常に使用していましたが、久しぶりに読んだのでご紹介します。

ネクタイ派手夫が好きな作文を2題ご紹介します。
◆2001年エッセイ・最優秀賞
『母に言えなかった言葉』
大阪府 大沢美里さん22歳(会社員)

突然、事故が起こったのは、私がまだ八歳の頃。暑い夏、大好きだった母は、私に何も言わず天国へ旅立ってしまいました。母子家庭だった私は祖父母に育ててもらいました。年金生活の中で私は、中学、高校、短大へと進学し、今から思うと、それを当然の事と思い、贅沢もたくさんしていました。
 当然の事を当然ではないと知ったのは、私が短大の卒業式を迎えた日のこと。祖母は私にこう言いました。「あなたのお母さんね、貧乏だったけど、生命保険にだけはちゃんと入ってくれてたの」と。そして、そこから、私が進学するたびにお金を引き出していた事、私を育てるための生活費用に使っていた事を話してくれました。
 母は私に何も言い残さずに逝ってしまいました。しかし母は、私にしっかりと道を歩ませてくれていたのです。もう残りわずかとなった母の保険金は、もうすぐ私の結婚費用としてなくなろうとしています。
 私のたどってきた道には、いつも母の支えが、愛情がそそがれていた事に、今更ながら感謝し、あの日、母に言えなかった言葉を心の中で何度もくり返しています。
 「ありがとう」と。

◆2003年エッセイ・最優秀賞
『願いを短冊に』
東京都 伊藤由美さん35歳(会社員)

私には四歳になる娘がいます。
その娘が最近、文字を教えてほしいとせがむので簡単なものを教えました。
それから何日かたったある日、娘の通う幼稚園の先生から電話がありました。
先生は七夕に飾る短冊に願い事をみんなに書かせたら私の娘は
「いいこにしますから、おとうさんをかえしてください。」
と書いたそうです。
私は去年、交通事故で夫を亡くしています。
私はそれから、パートの仕事をはじめ、生活費の一部に充てています。
私の場合、夫が生命保険に入っていたので、なんとか生活できますが、もし、夫が生命保険に入っていなかったらと考えると、ぞっとします。
夫は私にお金のありがたみを教えてくれました。
私はパートの帰りに娘を迎えに幼稚園へ行きました。
そこには、先生の言っていた七夕飾りがありました。色とりどりの短冊を笹の葉に結んである竹は短冊の重みでしなっていました。
私は一番目立つところに、夕べ書いた短冊を結びつけました。
「パパ、ありがとう。わたしもあいたい。」

主宰している結心会での合言葉は『生命保険は愛』です。
こうした作文の想いを糧に日々保険募集人はお客様に寄り添って頑張っています。
もう一度、思い起こす必要がありますね。
この作文を読んで気持ちを新たに頑張っていきましょう。

東京海上がアマゾンで保険販売

  • 2022/08/15
  • Dr.ウエノの保険コラム

東京海上社は8月22日から、アマゾンジャパン(東京・目黒)のネット通販サイトで保険を販売することが報じられました。

何と、地震保険から始め、傷害保険などに広げるそうです。
アマゾンのアカウントで保険に加入し、保険料の支払いから保険金の受け取りまで一括で提供するのは大手保険では国内初で、巨大なアマゾンのデジタル販路を生かし若年層を取qり込むとしています。

これで、対面営業が主流だった保険販売は転換点を迎えることになるとも報じていました。

保険販売はこれまで対面営業や自社のネットが主流で、業界全体で自動車保険はネット経由の販売シェアが1割程度(保険料ベース)にとどまるなど、デジタルの販路を活用しきれていないのが実態ですが、利用者が多いアマゾンのサイト経由で販売すれば、保険になじみの薄い若年層の取り込みにもつながるとしています。

利用者はアマゾンのサイト上にある広告から、保険加入用の専用サイトにアクセスし、アマゾンのアカウントの認証に同意したうえで補償内容など必要な情報を入力し、保険料をアマゾンペイで払うことで、契約手続きできるというスキームになるそうです。API(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)と呼ぶデータ連携の仕組みを使うため、氏名や住所、メールアドレス、電話番号の再入力は不要となるとしています。

まず地震保険を販売し、あらかじめ決めた震度の地震が起きたとき、最短3日で自動的に定額の保険金を支払うそうです。LINE保険が地震保険をプレゼント保険にして販売したパターンを使ったようですが、確かに保険金支払いの査定が簡単でアマゾンでも販売しやすいと判断したのだそうですが、どんなスタートになるのか興味津々ですね。保険金は現金のほか、アマゾンギフト券で受け取ることもできるそうで、このあたりはアマゾンの強みが発揮できますね。

今回の仕組みでは、実際に顧客が契約するのは東京海上のサイトになるため、アマゾンは保険の販売代理店には当たらないそうです。
更に、東京海上はアマゾンのサイト経由でけがを補償する傷害保険などの取り扱いも検討すると報じていました。

アマゾンを通じて若年層の取り込みをしたいという主旨で、なぜ、地震お見舞い保険なのか全く理解できませんが、このあたりが流石のTOKIOMARINEさんの感性でしょうか。
皆様は如何にお考えですか。

これで益々東京海上の「保険代理店はいらない」というメッセージは確実に伝わったと思います。東京海上専属代理店で取扱い収保約7億円の代理店さんが東京海上から直資代理店へ統合するよう督促を日々受けているという話を聞きましたが、さあ、損保代理店の皆様、どうやって生き残っていきますかね。

答えは、「大型代理店に統合される」か、「損保代理店というカテゴリーから生保代理店というカテゴリーに変わる」ことかと考えています。どちらにしてもお悩みの損保代理店の皆様、結心会でオンライン相談できますので、是非結心会のLINEグループに参加下さい。


通販型自動車保険

  • 2022/08/08
  • Dr.ウエノの保険コラム

国内自動車保険市場で、インターネットなどを利用して契約するダイレクト型(通販型)損害保険会社のシェアが拡大していると報じられていましたが、皆さん、そう思われますか。

積極的な広告展開で認知度が向上、安い保険料と契約の手軽さが受け入れられている一方、事故対応などへの漠然とした不安もあって、対面型の大手損保の牙城を崩すまでには至っていない状況が相変わらず続いていると思います。

SBI損保社は、安い保険料だけでは壁を突破できないと考え、テレビCMとサッカー支援に力を入れ、SBI損保の社名を露出する機会を増やすことで認知度を高め、安心感と信頼感を醸成する戦術に出ているそうです。通販型自動車保険は、補償の選びやすさ、見積もりの取りやすさ、ウェブサイトの見やすさを如何にアピールして新たな顧客を呼び込むかですが、残念ながら、ここ20年くらい同じ壁にぶつかっている感じがしています。

ダイレクト型で自動車保険売り上げ(元受正味保険料)1位のソニー損保社は「ダイレクト型は安いが何となく不安という先入観を払拭することでシェアを拡大できる」と言い切り、24時間365日の事故受け付けはもちろん、専任担当者が最後までサポートすることなどで事故対応満足度の高さを訴え、商品では、走った距離に応じて保険料が変わる合理性を相変わらず売りにしていますが、何となく考え方が間違っていると思います。

同じ戦術を20年近くしていて、現状シェアしかとれないのは、やはり「募集網」にある訳で、車を販売、車検でつながりのある自動車整備工場やカーディーラーという強力な募集網を持つ損保会社に勝てるわけはないですよね。事故をして納車する先で自動車保険に加入しておけば何の手間もいりません。しかも、商品性を高めるといってもニーズの顕在化している自動車保険ですので、差別化しようがないですよね。

しかも、自動車保険は一定率で確実に「事故」があり、保険金支払いが発生するので、劇的に保険料を下げることもできません。精々、損保社が扱い代理店に支払っている手数料部分を安くする程度にすぎませんので、逆に広告宣伝費をかけていますので、損保会社の半額みたいなことも出来ない訳です。

この点、損保社は考えていて、東京海上のイーデザイン損保社など子会社を作って通販型に流れる自動車保険を吸い上げていますので、単に損保社からすると「通販型も募集チャネルの一つ」くらいにしかとらえていないと思います。
しかも、自動運転レベル5登場で自動車保険の6割がなくなると言われている訳ですから、自動車保険から火災保険等に商品シフトしないと通販型保険会社は生き残っていけませんよね。

通販型自動車保険は火災保険、傷害保険、賠償責任保険等々の自動車保険以外でこそ伸びしろがあると思いますが、如何でしょうか。あるいは保険代理店で一物二価で扱わせるかのどちらかでないと、これ以上のシェア拡大はないと思いますね。

アップルが作る「アップルカー」の世界

  • 2022/08/08
  • ネクタイ派手夫の保険流通革命メルマガ

世界で関心を集めながら実態はベールに包まれた「アップルカー」。米アップルは自動車を造ると明言していないそうですが、特許を着々と蓄積していると報じられていました。「iPhone」をはじめとする革新的な製品を世に送り出し、人々の暮らしを一変させた魔法の力で、乗り心地に配慮した「酔わない車」の開発や、モビリティーの未来の形が浮かんでくると報じていました。

その中の一つが「VRでドライブ中に異世界を体験できる」というものだそうです。
窓から景色を眺め、ラジオや音楽を聴いていた車内の時間の過ごし方に『ある時は警察官や逃走者の気分になってカーチェイスを繰り広げ、またある時は迫り来るゾンビを振り切るために荒野を疾走する。遠く離れたロンドンの市街地や架空の都市で優雅に車を走らせたり、歴史的な建造物を眺めながら教養のための時間にあてることもできる』といった「仮想世界に身を置く」という選択肢が加わるかもしれないとしています。アバター(分身)を通じたバーチャル会議への出席など、移動時間に仕事をこなせ、車内にいながらオフィスや自宅にいる参加者と同じ空間も共有できるそうです。

更に、移動中の車内でVR技術を利用すれば視覚と身体の感覚がずれ、車酔いする可能性がありますが、車の加減速と仮想空間での体験が連動する仕組みを取り入れるなどして、車酔いを軽減できるのではと報じていました。iPhoneで携帯電話に新たな命を吹き込み、情報の取得やコミュニケーションの形を一変させたように、クルマの常識や移動の概念を変える可能性を秘めることになります。

窓やミラーを介して差し込む太陽光のまぶしさを低減する技術、お年寄りや子供も乗り降りしやすそうな停車時に車高が低くなる機構、乗員の体感温度を最適にする環境制御――。アップルが取得した数多くの特許から垣間見えるのは、利用者を様々な困り事から解放する新しい「ユーザーエクスペリエンス(UX)」を追求する姿勢だと報じていました。

また、iPhoneやパソコンの「Mac」は難解な説明書を読まなくても簡単に扱えるシンプルさが売りでタッチ操作による入力など直感的で手軽な「ユーザーインターフェース(UI)」を重視してきましたので、特許にはジェスチャーによって追い越しや車線変更を操作したり、駐車場で「あそこに止めて」と言葉で指示したりする技術なども含まれるそうです。

更に、ミラーや窓、内装に関する特許も多く、洗練されたデザインで消費者を魅了してきたアップルの強みは車にも生きるのかも大きな注目点だと報じていました。
自動車は今後EVカーにすべてが変わることになりますので、アップルの作る「アップルカー」はどんなものになるのかワクワク感がありますよね。『移動する乗り物からモビリティーに』、損保の主力商品の自動車が大きく変わろうとしています。しかも、間近に!

保険も全く違う視点を持って取り組むことで、新しい時代に向け変化できると思います。「変化を楽しむ」ことで臨機応変な対応が可能かと思いますので、頭を柔らかくしていきましょう。

「One more thing……(それから、もうひとつ)」。アップル創業者の故スティーブ・ジョブズ氏はとっておきの商品を披露する際に好んで口にした言葉ですが、結心会の定例会でもビックリの内容を常に披露していますので、変化を楽しみたいという方は、8月25日~26日開催の結心会定例会に参加下さい。

アバターに傷害保険を加入できる日が近づいている?

  • 2022/08/02
  • Dr.ウエノの保険コラム

ジェーシービー(JCB)は10月から法人向けのクレジットカードにサイバー保険を無償で付帯させることが報じられました。

主にサイバー攻撃対策が進んでいない中小企業やスタートアップ向けを想定し、すでに発行済みの法人カードには自動で機能を付けるそうです。法人カードを導入する企業には、日頃のサイバー攻撃対策やウイルス感染の初期対応について、サイバーセキュリティーの専門家が無料で助言し、専門事業者も紹介するとしています。

クレジットカードには海外旅行傷害保険が付帯されていることは良く知られていますが、「法人カードにサイバー保険付帯」はなかなか斬新ですね。保険料はJCB負担で東京海上社が引き受けるそうです。

政府は企業にサイバーセキュリティー対策強化を注意喚起していますが、日本損害保険協会によると、中小企業のサイバー保険の加入率は2021年で1割未満と対策が進んでいない実態があります。さすがに法人カードはどこの中小企業でも使っていますから、ここにサイバー保険が付帯されると面白いですね。サイバーセキュリティー対策についての無料相談が活用されることでサイバー対策強化につながると思います。カードのランクによって補修額は変わるそうですが、今「旬」なサイバー保険の新しい活用方法かと思います。

また、三井住友海上社が非代替性トークン(NFT)のアート作品向けの専用保険を開発したことも報じられていました。第1弾としてNFTの流通市場を手がけるHARTi(ハーティ、東京・千代田)に提供を始めたそうです。

不正アクセスによる作品の盗難に際し、出品者に保険金を払うという商品で、同様の保険が普及すれば、NFTアートの市場拡大にも弾みがつく可能性があると報じていました。NFTはブロックチェーン(分散型台帳)技術を使うことで、デジタルデータを偽造不可能な鑑定書・所有証明書付きにしたデジタル資産を指しますが、補償額は出品価格を参考に作品ごとに決め、数万円程度を軸に最大50万円まで設定できるそうです。保険料はハーティが負担します。

損害保険は「モノ保険」で、「モノ」があれば保険を付けることができます。最近ではドローン保険や空飛ぶクルマの保険とか月探査機の保険等が話題ではありますが、「モノ」の解釈がデジタル出現で大きく変わろうとしています。
「モノ」の考え方が変われば、損害保険の領域はどこまでも広がっていけると思います。
自動運転の進化で損害保険会社の主力商品である自動車保険は6割がなくなると言われていて、損害保険業界の未来は読めないという声が多いですが、デジタル世界に現れる色々な「モノ」を保険対象にできれば無限に広がるのではないかと思います。

そのうち、アバターに傷害保険を付けたりする時代が来るのでしょうね。