- 2020/11/09
- ネクタイ派手夫の保険流通革命メルマガ
「認知症カフェ」ってご存知ですか。
ネクタイ派手夫は「散骨カフェ」や「終活カフェ」の存在は知っていますが、「認知症カフェ」は初めて耳にしました。しかも、何と全国におよそ7000か所あるそうです。「認知症カフェ」は、初期の認知症の人とその家族の孤立を防ぎ、心理的な負担を減らすために、地域や専門家とつながり、悩みを相談できる場となっているそうです。
この認知症カフェに対して、新型コロナウイルスの影響について、厚生労働省が専門家のグループに委託して全国の自治体を対象に初めて調査を行い、およそ70%に当たる1240余りの自治体から回答を得た結果、今年8月末時点で実に83%が新型コロナウイルスの影響で再開に踏み切れていないことが分かりました。
理由については、開催場所が高齢者施設だったため使用できなくなったほか、利用者の多くが80代以上で、飲食も伴うため、感染のリスクを排除できないことを挙げるところが目立ちました。
カフェの休止に伴い認知症の人とその家族に影響があったかについては、23%の自治体が「支障があった」と答え、外出先を失い家にこもりがちになるケースや家族関係が悪化したり認知症の症状が進んだりしたとみられるケースがあったということです。
「集える」「相談できる」大切な場所がなくなれば、情報入手や意見交換、悩み事・困り事等を相談できなくなってストレスがたまり負のスパイラルが起こるだけですよね。
こうした「場」として「ガスショップ」や「車のディーラー」あたりが手をあげています。ディーラーは主要幹線道路沿いに大きなショールームを有していて駐車場もある巨大インフラですので、インフラとしては最適かと思います。しかも、車の持ち主にはシニアも多く、シニアの認知症予防対応に以前から取り組んでいます。お客様のシニアが認知症になって免許返納になれば単純に車の買い替えや車検がなくなりますし、自動車保険もなくなります。この対応のために車のディーラーでは地域の認知症予防に積極的にかかわっていて、これを「認知症カフェ」的存在に進展させれば良いので簡単にできると思います。
ガスショップはガス漏れの際に緊急対応するので住宅地の中にあり、ガスというライフラインを押さえる場でもありますので、ここが地域の認知症カフェ的存在になれば利便性は高いと思います。
当然、保険ショップ、調剤薬局、整備工場等でも同じことはできると思います。
色々な問題や悩み、困り事等を持つ方々が集い、相談できる地域に欠かせない「場」として使えるように、あなたの保険ショップや保険代理店事務所を変化させてみませんか。
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- 2020/11/02
- ネクタイ派手夫の保険流通革命メルマガ
SOMPOひまわり生命社は2025年度までに「原則全ての個人保険商品を健康増進型に切り替える」と宣言しました。このくらいの思い切りがあると面白いですね。
貯蓄性の高い一部の保険を除き、5年後までに健康増進型ではない死亡保険や医療保険の販売を順次停止し、新規契約のほぼ全てを健康増進型にするそうで、現在、新規契約に占める健康増進型保険の割合約25%を5年計画でビジネスモデルを転換するとのことです。
既に新卒採用では非喫煙者のみ採用と人事面でも健康を前面に打ち出していますが、新規契約のほぼ全てを健康増進型にすると宣言するとは明確で良いですね。
販売する健康増進型保険の名称は「インシュアヘルス」だそうです。
「設定した目標に応じた血圧や体重などの改善で保険料を引き下げ、過去の加入期間に遡って保険料の差額もキャッシュバックする商品」だそうで、喫煙者が禁煙し、BMI(体格指数、18~27)や血圧(最高140未満、最低90未満)を満たせば、最大3割引きでき、契約日に遡って還付金がもらえるとのことです。
同社が扱う糖尿病患者向けの医療保険では、定期的に健康診断の数値を提出してもらい、対象の数値が一定を保つか改善すると、1年に1カ月分の保険料を一時金として還付する保険もあり、消費者ニーズが高まっている健康増進型保険に舵を大きく切ることになります。
新型コロナもあり、消費者の健康意識は確実に高まっています。実際、生保代理店はネクタイ派手夫の知る代理店ではどこも売り上げを伸ばしています。健康を意識すると生命保険のニーズ喚起につながりお客様から保険相談を積極的に希望されるようになり、こうしたニーズがオンライン保険相談活況につながっていると思います。
この機会に「より健康を意識してもらおう」と健康チェックキットの売上も伸びています。「おしっこでがんがわかるキット」、「唾から遺伝子検査してがんリスク・一般疾病リスクがわかるキット」、「髪の毛を切って送ると栄養素チェックができるキット」が人気です。
損保代理店で生保も併売したいという方には最適で、キットを販売すれば自然に保険相談につながると好評です。自動車保険や火災保険の更改時に、ディーラーや整備工場代理店では車検の際に提案すれば、一定率購入され、販売フィーを稼ぎつつ、お客様に健康に関する気づきを与え、保険ニーズ喚起につながっています。
SOMPOジャパン社は、唾からDNAでがんリスク等がわかるキットを作っているスタートアップ企業に出資したとも報じられました。
消費者サイドでもメーカーサイドでも共に「健康」がキラーワードの今、こうした「健康」をテーマにした店舗づくりを保険ショップでは意識する必要があると思います。
イベントができない今、「健康」をテーマに店舗から色々な情報発信していくことで集客につながると思います。
保険ショップの入口や壁面に「健康に関するコンテンツ」をわかるように掲示したりされることをお勧めします。昔、保険ショップでスタッフが「白衣」着て、保険証券を診断するしというところもありましたが、白衣を着て健康セミナーを店頭のサイネージで放映するとかは良いかと思いますね。
「健康」で『何か気づきがあれば人は動く』のです!!
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- 2020/10/27
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結心会に新しい部会を二つ立ち上げます。
一つ目が「ニュージェネレーション部会」になります。
最近、結心会に損保の2代目代理店の加入が続いていて、30代や40代店主のために、20代、30代、40代の代理店主と保険募集人を対象に新しい部会を創ることにしました。部会長にはA&AConsulting株式会社の桂雄人アラン氏にお願いしました。アランさんは前々回の結心会定例会にパネラーとして登壇いただき、ご縁を作ることが出来ました。アランさん自身、29歳の代理店主で素晴らしい感性をお持ちなので若手保険代理店主や募集人の刺激になると考えています。
立ち上げについては、次回結心会定例会の11月17日16 : 15からで発表します。
◆『顧客保全相互通信機能について&ニュージェネレーション部会【創心会】立ち上げについて』・・・A&A Consulting 代表取締役 桂 雄人アラン 氏
新しい保険業界の柱となるようにと「創心会」という名称もアランさんの発案で作ってみました。20代、30代、40代の代理店主、募集人の皆様、是非参加下さい。
二つ目が「インシュアテック部会」になります。
新しい保険の方向軸をリードできる部会に発展させたいと考え、株式会社SEIMEI CEO 津崎桂一氏にお願いしました。
インシュアテック部会立ち上げについても次回結心会定例会で発表します。
◆11月18日9:00 から
『6月定例会で好評の「インシュアテックについて」のパネルディスカッションPART2 』
・・・SEIMEI株式会社 CEO 津崎 桂一 氏
・・・株式会社hunny 代表取締役 古澤 伸一 氏
・・・株式会社LITALICOライフ 事業部長 坂本 祥二 氏
・・・株式会社Finatextホールディングス 保険事業責任者 兼
スマートプラス少額短期保険株式会社 取締役 河端 一寛 氏
新しい保険の潮流を作りたいとお考えの異業種・異業態企業の皆様、参加されませんか。
来年の「金融サービス仲介業」に向け、取組みたいという企業、少額短期保険業者を使って自社マーケットを開拓してみたいとお考えの企業等々、大歓迎です。
若い力と企業の力と新しいマーケット等の融合で、新しい保険の潮流を作り、保険業界に一石を投じてみたいと考えています。
既にスタートした「モーター部会」と合わせた3つの新しい部会に加入して一緒に未来を作って行きませんか。
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- 2020/10/19
- ネクタイ派手夫の保険流通革命メルマガ
都心から離れた東京郊外の集合住宅に最近よくキッチンカーを見かけます。しかも、日替わりで出店していて、住んでいる方々が利用されています。「3密を気にしなくていいし、美味しいランチが気軽に楽しめて好評」とのことです。
キッチンカーはオフィス街で人気でしたが、在宅勤務の浸透で需要が減少。そうした中で活路を見出だしたのが住宅地だったそうです。
メニュー構成・営業時間も住宅街向けに工夫することで家族連れの客はプロの味を食卓に加えられて、子どもにあったものを一緒に食べていると好評とのことです。営業時間も夜7時までに拡大したことで夕食需要をつかんだそうです。
一方、新型コロナの問題に直面したことで、全く新しい顧客を掘り起こしたキッチンカーもあります。タコライスのキッチンカーが出店したのは「病院」。緊急の対応や感染予防のため病院を離れられない人たちにとって、キッチンカーの食事が日々の楽しみになっているそうです。この病院に勤める方は「10年以上そばかカレーかサンドイッチしか食べていなかったけど、食事の喜びがでますね」と話されていたそうです。
では、キッチンカーってどうやって出店できるんだろうと思いになりませんか。
駐車場所をきちんと確保しなくてはならず、マンションやビル側との交渉が必要。そうした交渉を代行して仲介する会社も出てきたそうです。こうした会社への相談は直近の半年間で10倍に増えたそうで、キッチンカーを目にする機会がもっと増えるかもしれません。
「客がいないなら、いる場所に!」。
発想の転換で活路は開けるということをご紹介したくて、キッチンカーの話題を述べてみました。これを、保険ショップに置き換えてみれば、如何でしょうか。
『保険ショップカー』!
岐阜の大垣共立銀行では車を使った移動型銀行出張所がありますが、保険ショップの移動型もあって良いと思いますね。
或いは人の多い駅構内に最近は、「一瞬だけ仕事ができるボックス型レンタルオフィス」を見かけますが、駅構内設置型『保険相談ブース』もあって良いかと思います。
人がいるところで言えば、持病の薬を定期的に貰いに来ないといけない『調剤薬局内保険ショップ』、車の車検でどうしても行かないといけない『整備工場内保険ショップ』も有りかと思います。
実は、これらすべては既に実施済みのものもありますし、検討中のものばかりです。
新しい保険相談の潮流の一つは「お客様がいらっしゃる場所に保険ショップごと行く」だと思いますね。
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- 2020/10/12
- ネクタイ派手夫の保険流通革命メルマガ
最近、保険代理店のM&Aを良く耳にするようになりました。
しかも、地方の代理店が多いです。その理由は「新型コロナ」です。新型コロナ下の中、何と「募集人がお客様に会いたくないとして辞める人が続出」していると聞いています。生保の訪問販売の新規契約だけでなく、損保の更改契約ですら行きたくないという募集人がいて、このままでは営業は続けられないとして「売ってしまおう」という形になっているのです。かつてないことだと思います。
東京にいると新型コロナの感覚が鈍いですが、地方に行けば「万が一新型コロナに感染すると街にいられない」という恐怖感が根強く、地元で生活し続けるのであれば、人と接しなければならない保険業界から去るという選択をされているのです。この状況下で新たに人を採用することもできず、人がいなくなるのであれば、経営が回らないので、今のうちに売却してしまおうと、高齢の代理店主だけでなく40代の若手代理店主までもが売却を検討されています。
また、こうした代理店を買いたいという代理店もいて、不思議と需要と供給のバランスが整っているようです。
新型コロナ下で、お客様も人と会いたくないということでオンライン保険相談に流れ、地方の代理店さんのマーケットを侵食していますが、保険募集人自身も人と会いたくないということで辞めたいということが地方で現実に起こっているのです。
「新型コロナなんか大したことではないという概念は地方では通じない」、これが地方の実態なのです。
客も流れ、募集人もいなくなる中、代理店としての運営は無理ですよね。こんな事態が発生するとは全くの想定外だと思います。このタイミングでの代理店の売却の経営判断は正しいとしか言いようがありません。
長年勤めてくれた募集人がいなくなれば益々お客様は地元の保険代理店から離れていきますよね。ここに、改正保険業法で求められる態勢整備が代理店の負担になり、続けたいと思っても生き残れない要因が積み重なっているという現状となっています。
特に損保業界では自動運転が普及すれば自動車保険の6割はなくなると言われています。こうした背景もあり、地方の損保代理店M&Aが一気に加速しているようにも思われます。
とは言え、生き残る方法はあるはずです。
新型コロナの中、これが正解というものは見出せませんが、見出すためには「個」では生き残れないので、M&Aの前にまずは代理店同士でネットワークを構築されることをお勧めしています。皆で色々な手法をトライして正解を見つけるのです。
一般社団法人結心会上では、11月17日~18日の2日間、定例会を開催します。全国の保険代理店のネットワークの一つでもある結心会にヒントがあるかもしれません。
是非ご参加してみて下さい。詳細は「結心会」のポーページをご確認下さい。宜しくお願い申し上げます。
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